クリミア半島の財宝約2.7トンが、ロシアが同半島を併合した際に展示されていたが、9年間オランダの博物館に保管されていた後、キエフに戻ってきた。
2014年、クリミア半島の4つの博物館が、金、青銅、宝石の工芸品数百点と、2000年前のスキタイの工芸品を、オランダのアムステルダムにあるアラード・ピアソン博物館に貸し出し、展示した。これらの遺物がアムステルダムで展示されていた間に、ロシアは予期せずクリミア半島を併合し、遺物はロシアとウクライナ間の法廷闘争の中心となった。
数年後に続いた法廷闘争では、キエフとクリミアの両博物館が宝物の返還を求める請願書を提出した。オランダの最高裁判所は6月に、財宝をウクライナに返還すべきだとの判決を下した。
「ほぼ10年を経て、クリミアの4つの博物館から出土した遺物がウクライナに返還された」とウクライナ国立歴史博物館(NMHU)は、宝物がキエフに到着した翌日の11月27日に発表した。 「彼らはクリミアが解放されるまでNMHUに拘留されるだろう。」
宝物から見つかった帽子と金の宝飾品は11月26日にキエフに返還された。写真: BBC
ウクライナ税関によると、特別な箱に収められた2,694キロの宝石からなるこの財宝は、アムステルダムからキエフまでトラックで運ばれたという。
ウクライナのロスティスラフ・カランデエフ文化相は、これらの遺物の返還を「偉大な歴史的勝利」と称賛した。「オランダでの展示会は、ウクライナに属するクリミアの歴史を扱っている。したがって、これらの歴史的価値を所有できるのはウクライナ人だけだ」と同相は語った。
ロシアは、紀元前4世紀の純金の戦士のヘルメットを含む数百点の遺物をクリミア半島に保管すべきだと繰り返し主張している。 「財宝はクリミアのものであり、そこに残されるべきだ」とクレムリンの報道官ドミトリー・ペスコフ氏は11月27日に述べた。
アラード・ピアソン博物館のエルス・ファン・デル・プラス館長は、これは「文化遺産が地政学的発展の犠牲になる」例外的なケースだと語った。法廷闘争において、アラード・ピアソン博物館は「遺物を正当な所有者に返還できるまで安全に保管することに重点を置いている」。
「結果が明確で、それが返ってきたことを嬉しく思います」とファン・デル・プラス氏は語った。
VNEによると
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