57歳のアルーリ氏は、パレスチナ武装勢力による10月7日のイスラエル領内での虐殺を受けて、イスラエルが3か月前にガザ地区のハマスを壊滅させる攻撃を開始して以来、暗殺された最初のハマス幹部政治指導者である。
ハマスの同盟者であるレバノンのヒズボラ過激派グループは、ガザ戦争が始まって以来、両国の国境を越えてほぼ毎日イスラエルと戦闘を続けている。しかし、イスラエルがハマスの副指導者を殺害したことで、状況はさらに深刻化する可能性がある。
イスラエルは以前から、アルーリ氏が自国民に対する致命的な攻撃を行ったと非難しているが、ハマス関係者は、同氏はガザでの停戦とハマスに拘束されているイスラエル人人質の解放をめぐってカタールとエジプトが行っている「交渉の中心」でもあると述べた。
イスラエルは暗殺の実行を肯定も否定もしていないが、同国の軍事報道官ダニエル・ハガリ少将は、イスラエル軍は厳戒態勢を敷き、あらゆる事態に備えていると述べた。
「今夜言うべき最も重要なことは、我々はハマスとの戦いに集中しており、今後も集中し続けるということだ」と、アルーリ氏の暗殺について記者団に問われた同氏は述べた。
サレハ・アル・アロウリ氏は2017年10月にエジプトのカイロで演説した。写真:AP
イスラエルはこれまで、ハマスの軍事部門であるイッゼルディーン・アルカッサム旅団の共同創設者であるアルーリ氏が、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区で長年にわたりハマスの攻撃を指示し、監督していたと非難してきた。
「私は殉教を待っている。私は長生きしすぎたと思う」と、アロウリ氏は2023年8月に、ガザ内外を問わずハマス指導者を排除するというイスラエルの脅迫に言及して述べた。
イラン外務省の報道官ナセル・カナニ氏は、アルーリ氏の殺害は「パレスチナだけでなく、この地域、そして世界中の自由を求める人々の間で新たな抗議の波を引き起こすことは間違いないだろう」と述べた。
ヒズボラの指導者ハッサン・ナスララ氏は8月のテレビ演説で、イスラエルに対しレバノン領内でいかなる暗殺も実行しないよう警告し、「強力な対応」を誓った。数百人のパレスチナ人がヨルダン川西岸で抗議活動を行い、アルーリ氏の暗殺を非難した。
ガザ地区の保健当局は、イスラエル軍の攻撃により過去24時間で207人が死亡し、約3か月に及ぶ戦闘で記録されたパレスチナ人の死者総数は2万2185人に達したと発表した。
ブイ・フイ(AP通信、ロイター通信、CNN通信による)
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