チェコのパベル大統領は、ウクライナ戦争が続く中、西側諸国に住むロシア人は治安機関によって厳重に監視されるべきだと述べた。
「敵対行為が続いている間は、ロシア国民に対する安全対策は通常よりも厳しくなるべきだ」とチェコのペトル・パベル大統領は6月15日に放送されたインタビューで述べた。 「西側諸国に住むロシア人は全員、戦争を行っている国の国民であるため、これまで以上に厳重に監視されるべきだ」
元軍司令官のパベル氏は、各国は世界各地の紛争で同様のことを行ってきたと語った。チェコ大統領は第二次世界大戦中に米国に住んでいた日本人の例を挙げた。 1942年、当時のアメリカ大統領フランクリン・D・ルーズベルトは、日本軍の真珠湾攻撃を受けて、日系アメリカ人の強制収容を許可する大統領令9066号に署名した。この命令を受けて、米国内の10か所の施設に約12万人が拘留された。
ロシアはチェコ大統領の声明にまだ反応していない。
チェコのペトル・パヴェル大統領が6月1日、オーストリア・ウィーンで記者会見に臨む。写真： AFP
パベル氏はインタビューで、来月リトアニアのビリニュスで開催されるNATO首脳会議で、ウクライナへの長期的支援を求める強い声が上がるだろうとの期待も表明した。
欧州連合（EU）とNATOの加盟国であるチェコ共和国は、紛争勃発以来ウクライナの最も強力な支援国の一つであり、ウクライナから約50万人の難民を受け入れてきた。パベル大統領は先月、時間はかかるだろうが、ウクライナのEUとNATOへの加盟を支持することは長期的な目標であるべきだと述べた。
「ウクライナのNATOとEUへの参加はおそらく地域の安定を保証する唯一のものであり、NATOとEUの双方をより強力なものにするだろうということをすべての指導者が理解すると信じている」とパベル氏は述べた。
パベル氏（61歳）は1月にチェコ共和国の大統領に選出された。2018年まで、事務総長に次ぐNATO第2位の地位であるNATO軍事委員会の委員長を務めた。ウクライナの反撃について、パベル氏は5月12日、キエフは反撃に成功する可能性が高いが、ロシアがしっかり防御すれば大きな損害を被る可能性もあると述べた。
フイエン・レ（ロイター、モスクワ・タイムズによる）
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