中国の習近平国家主席と米国のアントニー・ブリンケン外相は6月19日に北京で会談し、両大国間の最も対立する問題を未解決のままにしながら緊張緩和を目指した一連の会談を終えた。
この会談は、ブリンケン氏と中国の外交政策最高責任者である王毅氏との3時間以上に及ぶ会談の後に行われた。
これは両首脳の7か月以上ぶりの会談となる。ブリンケン氏は以前、2022年11月にバリ島で行われたG20サミットの合間に習主席が米国のジョー・バイデン大統領と会談した際にも同席していた。
ブリンケン氏は5年ぶりに北京を訪問する米国務長官であり、中国高官との会談は両国が関係緩和策を打ち出せるかどうかの重要な試金石とみられている。
習主席とブリンケン氏が2日間の訪問中に会談するかどうかをめぐる不確実性は、米国と中国の緊張関係をさらに浮き彫りにしている。この会談は開催の約1時間前に米国側から初めて公表された。
ブリンケン氏の中国訪問は、2022年11月にインドネシアのバリ島で開催されるG20サミットの合間にジョー・バイデン大統領と習近平国家主席が会談した後、2月に予定されていたが、風船事件のため中止となった。写真: CNN
両大国は、北京とモスクワの緊密な関係から、中国への先端技術の販売を制限しようとする米国の取り組みに至るまで、さまざまな問題をめぐって対立を深めている。
こうした懸念の中で重要なのは、過去1年間に途絶えてしまったコミュニケーションラインの修復だ。特に高官レベルの軍事交流に関しては、ミスや事件がすぐに紛争につながるのではないかとワシントンは懸念している。
今年初め、中国の風船が軍事上の重要施設上空を飛行していたところを米軍の戦闘機に撃墜され、両国関係は最悪の状況に陥り、ブリンケン氏は北京訪問をキャンセルした。
2月上旬の訪問は、2022年11月のG20サミットの合間に予定されているバイデン氏と習主席の友好的な会談のフォローアップとなると予想されていた。
両首脳の初の直接会談は、昨年当時米下院議長だったナンシー・ペロシ氏の台湾訪問後に北京が断絶した特定のコミュニケーションラインを回復する上で重要な一歩とみなされた。
米国と中国はともに、ブリンケン氏の訪問中に大きな進展が見られるとの期待を軽視している。
グエン・トゥエット(CNN、SCMP、ワシントン・ポストによる)
[広告2]
ソース
コメント (0)