イエレン財務長官は、債務上限が引き上げられなければ、米国は当初予想されていた6月1日よりも遅い6月5日にデフォルトするだろうと述べた。
「最近のデータに基づき、議会が6月5日までに債務上限を引き上げなければ、財務省は政府の責務を遂行するのに十分な資金を持たないと推定している」とジャネット・イエレン米財務長官は5月26日、ケビン・マッカーシー下院議長に書簡を送った。
イエレン氏が予測した米国のデフォルト期限は、6月1日という従来の予想より数日遅い。これにより、ジョー・バイデン大統領政権の交渉担当者と議会指導者らは、債務上限を巡る交渉にさらに数日の猶予を得られる可能性がある。
2021年6月、ワシントンにいるジャネット・イエレン米財務長官。写真:ロイター
「追加の歳入・歳出データのおかげで、財務省はデフォルトの日付をより具体的に推定できるようになった。それは6月5日だ」と米国家経済会議のラエル・ブレイナード委員長は述べた。
交渉で中心的な役割を果たしたギャレット・グレイブス下院議員は同日、連邦政府の支援プログラムの一部に対する変更案が依然として「大きな障害」となっており、ホワイトハウスと共和党が債務上限引き上げで合意に達するのを妨げていると述べた。
米国は1月に議会が設定した31兆4000億ドルの債務上限に達した。米財務省はその後、バイデン大統領と米議会指導者らが公的債務上限の引き上げに合意するのを待ちながら、政府運営への資金供給を継続するために「特別措置」を適用しなければならなかった。
両党は米国政府の破産を回避するため債務上限を引き上げる交渉を何度も繰り返してきたが、進展はなかった。
共和党は債務上限を引き上げるべく米国政府に大幅な支出削減を求めているが、バイデン大統領は共和党が自らの目的を達成するために世界一の経済大国を破産寸前まで追い込んでいるとしてこれを拒否した。
しかし、ホワイトハウスのオーナーは5月25日、ホワイトハウスと議会の交渉が「効果的であった」ため、米国は債務不履行のシナリオを回避できると自信をもって宣言した。
ゴック・アン(ヒル/AFP通信による)
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