オーストラリアの写真家ジェシカ・ブラックローさんは5月10日、シドニーのマンリービーチ沖でサーフィンをするイルカの素晴らしい光景を撮影した。
シドニーのマンリービーチ沖でイルカの群れが波に乗っている。写真:ジェシカ・ブラックロー/ウィルトリビング
「こんなにたくさんのイルカが一つの波に乗っているのを見たのは初めてです。私にとっては幸運な日でした。すべてがあっという間に起こり、イルカたちはいなくなってしまいました」とブラックローさんは語った。
波に乗るイルカの群れが撮影されたのは今回が初めてではない。しかし、研究者たちは正確な原因をまだ明らかにしていない。
「イルカがなぜサーフィンをするのかを理解するための重要な研究はこれまで行われていない。私たちが知る限り、多くの個体群のイルカは社交や遊びに多くの時間を費やすことができる」とデンマーク工科大学国立水資源研究所の海洋持続可能性教授、デビッド・ルソー氏は語った。
「遊びには、ケルプなどの物体とのやりとりから、人間の物体、他の動物とのやりとりまで、さまざまな形があります。たとえば、私が研究したある集団では、イルカは釣りかごのロープを引っ張ってブイを沈め、それを底で放して水面まで競争させていました。また、イルカはケルプをひれや鼻にくっつけて遊んでいました。こうしたケルプを使った遊びは、イルカ同士がケルプを渡し合い、他のイルカがそれを捕まえようとするなど、社交的な面もありました」とルソー氏は付け加えた。
遊びはイルカの行動の重要な部分ですが、イルカがサーフィンをする理由はもっと実際的なものがあるのかもしれません。ルソー氏によると、イルカは娯楽目的であろうと真剣な目的であろうと、環境をうまく利用して自らのニーズを満たしているという。
「サーフィンは、イルカが波を狩り、隠れ、逃げるために利用していると考えることもできる。狩りをする場合、イルカは波の音や圧力を利用して身を隠すことができ、それによって獲物にもっと効果的に近づくことができる。イルカは、戦ったり遊んだりしている他の動物を追いかけたり近づいたりするために波に隠れることもできる。さらに、イルカは波を利用して身を隠すことができ、波の圧力や他のイルカや捕食動物が出す音を隠すこともできる」と同氏は説明した。
トゥー・タオ(ニューズウィーク誌による)
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