数日前、博物館の学芸員が3,500年前のバビロニアの石板に描かれた、現在までに知られている中で最も古い幽霊の絵を発見した。そこには幽霊を追い払う方法まで書かれていた。この絵には、恐ろしい顔をした髭を生やした男性の幽霊が、ロープを使って女性に冥界に引きずり下ろされる様子が描かれており、そこには「この不快な男性の幽霊を滅ぼすには、愛人を与えることだ」というメモが添えられている。
バビロンで発見された最古の幽霊画が描かれた石板
大英博物館(ロンドン)中東部門の上級学芸員アーヴィング・フィンケル氏は、同博物館で幽霊関連の遺物を調査中にこの石板を発見し、そこに刻まれた文字を翻訳した。 19世紀、同博物館は、考古学者がバビロンとメソポタミアの古代住民の生活状況をより深く理解できるように、現在のバグダッドの南約100キロにある古代都市バビロンからこの石版と他の数千枚の石版を入手した。
手のひらに収まる小さな石板に刻まれた楔形文字は、幽霊に関わる人間の儀式を記した古代中東の文字体系である。よくよく調べてみると、フィンケルは肉眼ではほとんど見えないほど精巧な絵画を発見し、その絵画に描かれた幽霊と女性は悪魔祓い師が行うある種の悪魔祓いの儀式に使われたものであることに気づいた。
研究によると、古代バビロニアの悪魔祓いの儀式は非常に特別なものだった。悪魔祓い師は男性と女性の石像を描き、彼らのために日用品を準備した。そして、これらの石板は日の出とともに埋められた。
同時に、エクソシストは呪文を唱えますが、この石板に刻まれた呪文は、古代バビロニアの太陽神シャマシュの召喚から始まる不完全なものです。これは神話の中で人間の幽霊を冥界へ運ぶ役割を担う神です。
「これは象徴的な儀式ではありません。悪魔祓い師は、死者が太陽神シャマシュの祝福を受けて逝けるように、幽霊を石板の上の像に変えるのです」とフィンケル氏は言う。「悪魔祓いの儀式の最後の言葉は、『振り返らないで!』で、幽霊があの世に行くときに警告として発せられるのです。」
ゴ・ニュン(出典:Sina)
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