億万長者のウォーレン・バフェット氏は、財務上のリスクと副社長チャーリー・マンガー氏の不在にもかかわらず、バークシャー・ハサウェイは生き残ると投資家に安心させた。
バークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェット最高経営責任者(CEO)は昨日、株主への年次書簡の中で、時価総額9000億ドルを超える同社は「金融危機にも耐えられる要塞」だと述べた。
「バークシャーは永続するように作られている」と彼は書いた。
バフェット氏は、米国および世界の金融市場が直面しているリスクにもかかわらず、同社は他の米国企業よりも業績が良いと主張した。しかし、バークシャーの巨大さは、グループがこれまでのような高い業績を維持することを困難にしている問題でもある。
バークシャー社のCEOは、昨年11月に亡くなった長年の同僚であるチャーリー・マンガー副社長に対しても心からの哀悼の意を表した。彼はマンガー氏をバークシャー社の「建築家」と呼んでいるが、マンガー氏自身は単なる「ゼネコン」である。
ウォーレン・バフェット氏は、普通の会社を格安で買うのではなく、素晴らしいビジネスを適正価格で買うよう彼に促したのはマンガー氏だと語った。
「チャーリーの知恵と人々を鼓舞する能力がなければ、バークシャー・ハサウェイは今日のような地位にはなかっただろう。ある意味、彼は私にとって兄弟であり父親のような存在だ」とウォーレン・バフェット最高経営責任者(CEO)はマンガー氏について書いた。
エドワード・ジョーンズのアナリスト、ジム・シャナハン氏は、マンガー氏なしではバフェット氏は「これほど成功することはほとんどなかっただろう」と語った。大胆な投資活動のおかげで、バークシャー社は記録的な額の現金、約1680億ドルを保有する企業となった。
投資家たちは、堅固で多角化された資産を持つバークシャーにはダメージを受けにくいと信じている。
億万長者のウォーレン・バフェット - 投資会社バークシャー・ハサウェイのCEO。写真: AFP
同社の株価は、バフェット氏が1965年に経営を引き継いで以来、4,385%近く上昇しており、年率複利は19.8%となっている。しかし、スタンダード&プアーズ500の統計によると、同社の株価は年間約10.2%しか上昇していない。
2023年の決算によると、93歳の億万長者の会社は374億ドルの利益と962億ドルの純利益を上げた。保険、鉄道、工業、エネルギー、小売の各部門が、2023年第4四半期にグループの利益が28%増加し、約85億米ドルに達することに貢献している。
それに加えて、アップル、アメリカン・エキスプレス、バンク・オブ・アメリカ、コカコーラなどの株式ポートフォリオへの投資により、グループに962億ドルの純利益がもたらされました。
マンガー副会長の退任後、93歳の億万長者は投資家に対し、副会長で後継者に指名されたグレッグ・エイベル氏が「明日からあらゆる面でバークシャー社のCEOになる準備ができている」と保証した。
バークシャー・ハサウェイは、自動車保険会社ガイコや鉄道運営会社BNSFからデイリークイーン、デュラセル、フルーツ・オブ・ザ・ルームなどの消費者ブランドまで、幅広い企業を所有している。
エネルギー分野では、同グループは日本企業(伊藤忠、丸紅、三菱、三井、住友)の株式を保有しているほか、石油会社オキシデンタル・ペトロリアムの株式28%も保有している。バフェット氏は、バークシャーがこれらの事業の株式を「無期限に」保有し続けると予想していると述べた。
先月、億万長者のウォーレン氏のグループは、ハスラム家の会社であるパイロット・トラベル・センターズの残り20%の株式を26億ドルで買収し、米国とカナダの725か所以上のトラック停車場の所有権を獲得した。
ウォーレン・バフェット氏は株主への手紙の中で、株式ではなく事業を選択するというバークシャーの投資戦略と、企業に投資するかどうかを決める際に「損をしない」という原則を改めて強調した。
この慎重さは、バークシャー・ハサウェイが過去最高の現金(約1680億ドル)を保有し、昨年購入した額よりも約240億ドル多い株式を売却しているという事実にも反映されている。
バフェット氏の書簡には、同氏の死後バークシャー社の株式投資を監督するとみられるトッド・コームズ氏とテッド・ウェシュラー氏については触れられていない。
バークシャー社の年次株主総会は5月4日にオマハで開催される予定だ。マンガー氏の退任に伴い、今年の年次株主総会では、グレッグ・エイベル副会長とアジット・ジェイン副会長の2人だけがバフェット氏とともに壇上に立つことになる。株主総会では、バフェット氏が株主からの質問に何時間も答え、さらに何百万人もの人々がオンラインで視聴することになる。
ミン・アン(ロイター通信による)
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