ハン氏は、尹錫悦大統領が2024年12月に一時戒厳令を宣言したとして弾劾された後、暫定大統領に任命されたことがある。裁判所の判決後、ハン・ドクス氏は直ちに指導的立場に復帰した。
韓国の韓悳洙首相(中央)。写真: X/ChinaDaily
ハン氏は審理後、「憲法裁判所の賢明な決定に大変感謝している」と述べ、停職期間中の閣僚らの尽力に感謝の意を表した。
韓氏はテレビ声明で「われわれは世界の変化に対応する措置を共同で準備・実施し、地政学的大転換期に韓国が引き続き繁栄できるよう確保する」と述べた。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が2024年12月3日に戒厳令を宣言したことで、アジア第4位の経済大国であり米国の主要同盟国である韓国は、ここ数十年で最も深刻な政治危機に陥った。
この事件は、多くの高官に対する一連の弾劾、辞任、刑事捜査の引き金となり、韓国の政治は混乱に陥った。
韓悳洙氏は当初2週間未満暫定大統領を務めたが、2024年12月27日に野党が多数派を占める国会によって弾劾された。その理由は、国会の要請に応じて憲法裁判所にさらに3人の判事を任命することを拒否したためである。
2025年3月24日、憲法裁判所は7対1でハン氏の弾劾を棄却する投票を行った。判事8人のうち5人は弾劾の有効性に同意したが、ハン氏は憲法や法律に違反していないため、職務を解く十分な根拠はないと述べた。
両裁判官は、ハン氏に対する弾劾の決定は国会で必要な3分の2の多数を得ていないため、最初から無効であると述べた。裁判官はハン氏を職務から解任する投票を行った。
75歳の韓悳洙氏は、保守、リベラル両大統領5人の下で多くの重要な指導的地位を務めたベテラン政治家である。
韓氏の停職中、崔相穆(チェ・サンモク)財政相が大統領代行を務め、憲法裁判所は韓氏と尹大統領の弾劾事件を審理している。
尹錫悦大統領に対する憲法裁判所の判決は近日中に下されると予想される。尹氏はまた、戒厳令の布告により「暴動を主導した」として、別の刑事裁判にもかけられている。
尹大統領が罷免されれば、韓国は60日以内に新たな大統領選挙を実施することになる。
カオ・フォン(聯合ニュース、ロイター通信)
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