ウクライナのロシア砲兵
ロシア軍がウクライナ前線に砲撃
ウクライナの最前線の町アヴディーウカがロシア軍の激しい砲撃を受けていると、同地域を掌握するウクライナ当局の情報としてAFPが10月10日に報じた。
ドネツク市から10キロ以内のアヴディーイウカがロシア軍の標的となっている。ウクライナは今日に至るまで、民間人を避難させるほどの絶え間ない爆撃にもかかわらず、この最前線の町をなんとか維持してきた。
「(アヴディーウカは)1年以上ロシアに支配される危険にさらされていたが、今や状況は急速に悪化している」と町の行政責任者、ビタリー・バラバシュ氏は語った。
同日、タス通信はロシア国防省の発表を引用し、過去24時間に防空部隊がザポリージャのロマノフスコエとチェルヴォノゴルカ、カザチイ・ラゲリ、ノヴァヤ・カホフカ、ヘルソンのコルスンカ付近でウクライナの無人航空機(UAV)19機を破壊したと報じた。
ロシア軍はまた、クピャンスク地域でのウクライナ軍の攻撃4回を撃退し、クラースヌイ・リマンでウクライナ軍兵士60人を殺害し、ドネツクとヘルソンでの攻撃を撃退したと主張した。
ロシアはまた、ウクライナ軍が戦車や装甲兵員輸送車を含む少なくとも40台の装甲車両をザポリージャのオレホフ市に移動させているのを検知した。
ウクライナ軍がここで何を計画しているかは不明だ。
チャールズ・Q・ブラウン空軍大将、米統合参謀本部の新議長
米将軍の視察
先月末に米統合参謀本部議長に就任したチャールズ・Q・ブラウン空軍大将は、ウクライナ連絡グループの会合に出席するため10月10日にブリュッセル(ベルギー)に到着した。
ロイター通信によると、米国のロイド・オースティン国防長官も同席した。
将軍は、下院議長が解任された後も下院が「首なし蛇」状態にある中、米国がウクライナ支援に引き続き尽力していることを同盟国に再保証するという困難な課題に直面している。
ハマスとイスラエルの紛争の激化により状況はさらに複雑化し、ワシントンは支援を分割せざるを得なくなった。
バイデン政権はウクライナを支援する決意を繰り返し強調しており、軍指導者らがブリュッセルで会合を開く際にキエフへの新たな武器支援パッケージを発表する予定だ。
ブラウン将軍は「今後数日間、パートナーを安心させるために会議に出席する予定だ」と述べ、米国の同盟国は議事堂での展開を懸念していると付け加えた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領とルーマニアのクラウス・ヨハニス大統領
ウクライナとルーマニア、安全保障と穀物回廊について協議
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアがルーマニア国境付近のウクライナのドナウ川沿いの港を砲撃したことを受けて、10月10日にブカレストでルーマニアのクラウス・ヨハニス大統領と安全保障と穀物回廊について協議した。
ゼレンスキー大統領は、戦闘勃発以来初めてNATO加盟国を訪問し、国境付近での攻撃は「ウクライナだけでなく、ウクライナにとっての脅威だ」と強調した。
ゼレンスキー大統領は共同記者会見で、両者が防空について協議したと述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。しかし、彼は、ルーマニアでウクライナのパイロットがF-16を操縦するための訓練を組織することに両者が合意したと明らかにした。
ゼレンスキー大統領は「我々はこれらの訓練プログラムを加速させる方法について話し合った」と述べた。
ゼレンスキー大統領とヨハニス大統領は安全保障のほか、ルーマニア経由のウクライナの穀物輸出を増やす計画についても協議した。
ゼレンスキー氏は「ウクライナからモルドバを経由してルーマニアに至る穀物輸送路はまもなく稼働するだろう」と述べた。
ヨハニス大統領は、ウクライナの穀物輸出の約60%が現在ルーマニアを経由していると推定している。
ドイツはまた、10月10日に、防空システム、あらゆる種類の武器、歩兵車両に重点を置いた、ウクライナに対する約10億ユーロ相当の新たな援助パッケージを発表した。
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