ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、米ドルは他国の競争力を低下させるために使われているため、魅力が低下していると述べた。
「誰もがドルにうんざりしている。ドルはさまざまな地域の国々に影響を与え、競争力を低下させる道具として使われている」と、同氏は12月28日のロシア24とRIAノーボスチ通信とのインタビューで語った。
同氏はまた、ラテンアメリカには米ドルに代わる決済通貨が必要だとするブラジルのルラ・ダ・シルバ大統領の提案にも言及した。ラブロフ外相は、BRICS新興国もダ・シルバ氏の「この提案を世界的な規模で検討している」と述べた。
2022年2月、モスクワのロシア外務大臣セルゲイ・ラブロフ氏。写真:ロイター
ラブロフ外相は以前、米国とその欧州同盟国が「経済・貿易戦争」を含む多くの「地政学的手段」を使っていると非難していた。同氏は、ロシアやその他多くの国は貿易決済の選択肢を他のものに切り替えることで西側諸国の通貨への依存を減らす「決意」があると述べた。
ロシアと中国の貿易に関しては、二国間取引の約95%がルーブルと人民元で行われている。ウクライナ戦争後に西側諸国がロシアに制裁を課して以来、両国は貿易における現地通貨の使用を加速させている。
モスクワ証券取引所のデータによると、ラブロフ外相の発言は、12月28日にルーブルが主要通貨に対して上昇し、ユーロとドルに対して2週間ぶりの高値に達した際になされた。現在、1米ドルは89.7ルーブルに相当します。
今年、ルーブルは一時、米ドルに対して3分の1以上の価値を失った。その理由は、ウクライナ戦争がロシアの輸出志向型経済に影響を及ぼすからだ。
しかし、10月初旬に1ドルあたり100ルーブルを下回った後、ルーブルは大幅に上昇した。その理由は、ロシア当局が、通貨のさらなる下落を防ぐため、数十社の輸出企業に外貨収入をルーブルに両替するよう強制するなど、戦争初期に実施した資本規制を再び導入したためだ。
ハ・トゥ(RTによる)
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