この記事で言及されている太陽系外惑星は LHS 1140b と呼ばれ、くじら座にある LHS 1140 (太陽の 1/5 の大きさ) と呼ばれる小さくて暗い赤色矮星の周りを公転しています。実際、この太陽系外惑星は2017年に発見され、それ以来多くの望遠鏡で観測されてきました。
これらの観測により、研究者たちは初めて、LHS 1140b が地球の直径 12,742 km に対して直径 18,221 km で地球の約 1.43 倍の大きさの岩石惑星であると確信した。この惑星は地球の約6.6倍の質量があり、おそらく高密度の鉄の核を持つ岩石でできている。
水が豊富な太陽系外惑星は生命を支える可能性を秘めている。 (写真:earth.com)
「LHS 1140bは、高密度の鉄核とそれを囲むマグネシウムケイ酸塩マントルからなる単純な構造をしています」とハーバード・スミソニアン天体物理学センターの天文学者ジェイソン・ディットマン博士は述べています。 LHS 1140b は、大きなガス層を持たない岩石惑星であると結論付けました。」
しかし、入手可能なすべての観測結果を新たに分析した結果、LHS 1140b は完全に岩石で構成されているほど密度が高くなく、地球よりも多くの水を含んでいるか、水素やヘリウムなどの軽い元素で満たされた大きな大気を持っていることがわかった。
現時点では、研究者たちはどちらの見解が正しいのかわかっていないが、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が今後数年のうちにその答えを明らかにするかもしれない。そして、LHS 1140b が本当に水が豊富な世界であれば、この太陽系外惑星は太陽系外生命の探索において極めて重要な第一のターゲットとなるだろう。
「これは宇宙空間での居住可能性に関する本当に刺激的なシナリオだ」と、モントリオール大学の天文学者で研究者であり、この新しい研究の主執筆者であるチャールズ・カデュー氏はSpace.comに語った。
1992年に太陽系外惑星が初めて発見されて以来、天文学者たちは天の川銀河の恒星を周回する太陽系外惑星を5,500個以上確認してきた。しかし、既知の太陽系外惑星のうち、居住可能な可能性があるのはほんの一握りだとカデュー氏は付け加えた。
フイン・ドゥン(出典:Space/Sci.news)
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