ロイター通信によると、ロシア外務省報道官マリア・ザハロワ氏は12月27日の記者会見で、日本によるパトリオット防空ミサイルシステムのウクライナへの移転はモスクワと東京の関係に深刻な影響を及ぼすだろうと警告した。
日本のパトリオット高性能3型(PAC-3)防空システム
ロシアが2022年2月にウクライナで軍事作戦を開始する前から、両国の関係はすでに問題を抱えていた。日本は西側諸国と協力してロシアに制裁を課し、ウクライナに支援を提供しているが、東京はキエフに武器を供給していない。
日本政府は最近、防衛装備品の輸出方法を変える動きとして、米国へのパトリオットミサイルと英国への155ミリ砲弾の輸出に関する規則を緩和した。この新たな規制により、日本は日本に武器製造のライセンスを与えた国々に装備や武器を供給することが可能となった。
米国は在庫を補充するために日本からミサイルを受け取った後、それをウクライナや欧州のパートナーに移送することができる。しかし、日本の外務省は、米国がミサイルを第三国に移譲する前に日本政府の同意を得る必要があると述べた。
「日本側は兵器の管理を失い、ワシントンは今やそれを好き勝手に扱うことができる。パトリオットミサイルが、試験済みの計画に基づいてウクライナに持ち込まれる可能性も排除できない。そのような展開は、ロシアに対する明確な敵対行為とみなされ、二国間関係において日本にとって深刻な結果をもたらすだろう」とザハロワ氏は述べた。
また記者会見でザハロワ氏は、ロシアがソウルの最新の輸出制限に対して報復措置を取っても驚くべきではないと韓国に改めて訴えた。
韓国産業通商資源省は今週初め、2024年初頭からロシアとベラルーシへの輸出規制対象品目に682品目を追加した。TASS通信によると、これらの品目には建設機械、充電式バッテリー、航空機部品、乗用車など軍事用途に転用できるものが含まれるとみられる。
ロシア外務省報道官は「今回の措置は韓国の経済と産業自体に損害を与えるだろう。我々は対抗措置を講じる権利を留保しており、相応の措置を取る必要はない」と述べた。
韓国と日本はロシアの新たな声明について直ちにコメントしなかった。
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