Il-76飛行機の墜落現場(写真:TASS)。
ロシア国家捜査委員会は2月1日の声明で、1月24日にベルゴロド国境地域でロシアのIl-76輸送機を撃墜するために使用された兵器の種類を特定したと発表した。具体的には、ウクライナはロシア国境から約10キロ離れた同国北東部のハリコフ州から米国製のパトリオットミサイル2発を発射した。
声明によると、捜査チームは捜査中に英語の文章が書かれたミサイルの破片116個を発見し、そのうちの1つには「パトリオット・セキュリティ情報 1983年9月22日、付録 1983年11月28日、1984年8月8日、契約番号 DAAH01-86C-A018」と書かれていたという。
ロシアは、ウクライナがアメリカのミサイルで囚人を乗せた飛行機を撃墜したという証拠を発表した(ビデオ:RT)。
声明ではさらに、「現場で回収された残骸は、設計特性、幾何学的特徴、入手可能な証拠から判断すると、レイセオン社とヒューズ社が開発・製造した米国パトリオット複合施設のMIM-104A誘導防空ミサイルの構造部品である」と付け加えた。
さらに、爆発物の成分に関する徹底的な検査により、ミサイルは海外で製造された可能性が高いことが判明した。
声明には、現場で集められたミサイルの残骸を扱って作業するロシアの捜査員を映したビデオが添付されていた。
別のビデオには、捜査官らが法医学的検査のために遺体の一部を袋に入れる様子が映っているようだ。調査の結果、死者はウクライナ兵士だったことが判明した。
ロシアのIl-76軍用輸送機は1月24日、ウクライナの捕虜を両国の国境地域へ輸送中、交換のために墜落した。この事故で、ウクライナの捕虜65人、乗組員6人、ロシア当局者3人を含む搭乗していた74人全員が死亡した。
ロシア国防省によれば、この飛行機はウクライナ領から発射された地対空ミサイル2発によって撃墜されたという。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領も昨日、ウクライナがIl-76戦闘機を米国のパトリオットミサイルで撃墜したと非難した。 「同機は米国のパトリオットシステムによって撃墜された。専門家の評価に基づいて判定された」とクレムリン指導者は述べた。
同氏は、この動きによってキエフはロシアに報復行動を取らせようとしていると述べた。しかし、彼は、挑発にもかかわらずロシアは捕虜の交換を止めることはないと強調した。
昨日、ロシアとウクライナは史上最大の捕虜交換を実施し、双方とも195人を解放した。
ウクライナはロシアの捜査機関の結論についてまだコメントしていない。これまでキエフは、Il-76撃墜の責任を肯定も否定もしなかったが、モスクワから提供された情報を否定し、国際的な調査を求めていた。
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