ニューヨーク・タイムズ紙によると、2023年11月、NATOの欧州兵站局長アレクサンダー・ゾルフランク中将は、ロシアとの大規模紛争の際に軍隊と弾薬を迅速に移動できるゾーンを設定するよう地域諸国に要請した。
同紙は、この構想は何年も前から軍指導者らによって提唱されてきたと指摘し、回廊の設置に関する協議が「現在進行中」で、7月の次回NATO首脳会議前に結果が発表される可能性があると述べた。
兵士たちがドイツ軍のレオパルド2戦車の前に立っている。
同紙は、EUにおける「軍事装備の交換と移転を制限する規制の混乱」がNATOの計画担当者に「大きな頭痛の種」をもたらしていると指摘した。
「国境を越えた演習では、膨大な量の書類手続きが必要になることが多く、軍事危機の際に重要な時間を浪費する可能性がある」と同紙は付け加えた。
ソルフランク氏はタイムズ紙のインタビューで、米国主導の軍事ブロックのメンバーは可能な限り「官僚機構を削減または調整する」作業に直ちに着手する必要があると述べた。
「誰でも始められます。ただ、始めてください。そして、待つ必要はありません。もう、無駄にできる時間はありませんから」と彼は警告した。
兵站責任者は、他の加盟国の空挺部隊が、そのような制限の理由がないにもかかわらず、パラシュートの使用を禁止されている例を挙げた。
「例えば、ヨーロッパのA国の空挺部隊員が、このシステムの訓練を受けた後に隣国Bの空挺を使用したり、ある国の装備を別の国のヘリコプターに取り付けたりすることに、どこに問題があるのでしょうか?」 「技術的またはセキュリティ上の問題がなければ、障害はないはずだ」と彼は述べた。
ここ数週間、欧州各国の高官らは国民に対し、ロシアとの軍事衝突の可能性に備えるよう呼びかけている。
しかし、モスクワはNATOに対して戦争を仕掛けることに興味はないと繰り返し表明している。ロシアのプーチン大統領は、この警告を「ナンセンス」と一蹴し、ロシアはEU加盟国を攻撃することに「関心はない」と述べた。
フオン・アン(出典:RT)
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