欧州の主要軍事大国は、NATO同盟における米国の軍事力を段階的に代替し、より大きな責任を引き受ける計画を立てている。
3月21日のフィナンシャル・タイムズによると、欧州諸国の今回の動きは、ドナルド・トランプ米大統領がNATOからの米国の離脱を繰り返し警告したことを受けて、米国がNATOから一方的に離脱するシナリオで受動的になるのを避けるのが狙いだという。
同紙は関係者の話として、英国、フランス、ドイツ、北欧諸国が非公式会合を開き、欧州が財政的・軍事的負担を分担する計画を策定したと報じた。この計画は6月のNATO首脳会議で米国に提示される予定だ。
2024年7月に米国でNATOサミット開催
この提案には、欧州の防衛費の増額と軍事力の強化に対する確固たる約束が含まれ、トランプ大統領にNATO内で責任を徐々に移譲するよう説得することになるだろう。
トランプ氏が米大統領に選出されて以来、ドイツ、フランス、英国などの国々は国防費の増額に動いており、欧州連合(EU)も加盟国に軍事費増額の取り組みを開始した。
米国は現在、NATOの主要メンバーとして、核抑止力に加え、他のすべてのNATO加盟国を合わせたよりも高い国防費を投じ、欧州の安全保障において重要な役割を果たしている。しかし、トランプ政権が欧州との関係に亀裂を生じているように見え、状況は不透明になった。専門家らは、米国が突然NATOを離脱したり、この軍事ブロックにおける存在感を縮小したりするシナリオにおいて欧州が消極的であれば、欧州の安全保障は大きな影響を受けるだろうと指摘している。
検討中の欧州防衛計画では、欧州の防衛費が米国の軍事力にほぼ取って代わるまでには5年から10年かかると見積もられている。
「支出を増やすことが、負担を分担し、米国への依存を徐々に減らす唯一の方法だ。交渉は始まっているが、課題が大きすぎて、多くの人がその規模に圧倒されている」とフィナンシャル・タイムズは当局者の発言を引用した。
しかし、一部の欧州諸国は、トランプ大統領は強硬な発言をしているにもかかわらず、欧州における存在感を大きく変えるつもりはないと考えており、この計画により米国とNATOの距離がさらに離れるのではないかと懸念している。
[広告2]
出典: https://thanhnien.vn/chau-au-len-ke-hoach-cho-kich-ban-nato-khong-my-185250321075656312.htm
コメント (0)