6月11日朝、米国北東部ペンシルベニア州フィラデルフィアの当局は、州間高速道路95号線（I-95）の高架部分が、下で発生したトラックの火災により崩落したと発表した。
I-95号線の高架道路が崩落し、米国で最も人口密度の高い地域の1つで数か月にわたり交通に深刻な影響が出た。
「消防隊が現場に到着し、未知の種類のトラックから激しい火災が発生しているのを発見した」とフィラデルフィア消防署のデリック・ボウマー隊長は語った。当初の報道では、損害の原因となった車両は燃料トラックであると示唆されていたが、当局はこの情報を確認していない。
米国国家運輸安全委員会（NTSB）は、燃料タンカーの火災と高架道路の崩落を調査するために調査チームを派遣した。
火災により北行き4車線の高架道路が著しく弱まり、その大部分が崩壊した。当局は、焼け落ちた車の運転手を捜索中だが、警察が到着した時には運転手は現場にいなかったと述べた。
当局は、近くのデラウェア川に毒素が浸出するなど、この地域に重大な環境被害が生じることを懸念している。
フィラデルフィア北東部のタコニー地区の住民は、最初の衝突の後、複数の爆発音を聞いた。消防当局は、爆発は事故によるガス漏れか、地下のガスパイプラインの破裂によって起きた可能性があると述べた。
当局は、火災による煙に加え、有毒物質が地中やデラウェア川に浸透し、さらなる環境被害を引き起こす恐れがあると懸念している。
生命線である I-95 は、メイン州からフロリダ州までの東海岸沿いの都市を結ぶ、米国東部の主要南北高速道路です。
橋の崩落によりフィラデルフィア近郊の州間高速道路95号線が両方向とも通行止めとなり、米国の夏の旅行シーズンが始まるにあたり交通渋滞が発生することは確実だ。
「別の移動ルートを計画し、探してください」とフィラデルフィア緊急事態管理局はツイッターでアドバイスした。
「I-95号線は長期間にわたって影響を受けることになるだろう」とフィラデルフィアのトゥマー・アレクサンダー監督官は日曜日の記者会見で述べた。
ピート・ブティジェッジ米運輸長官は、高速道路の閉鎖はフィラデルフィア周辺地域に「重大な影響」を与えるだろうとし、運輸省は「地域の交通業務の復旧と再建に必要な支援を提供する」と述べた。
ホワイトハウスはまた、ジョー・バイデン大統領が状況について報告を受けており、支援を提供するために州および地方当局と連絡を取っていると述べた。
当局が被害状況を評価し、高速道路の北行き区間、場合によっては南行き区間の再建計画を立てる前に、数千トンの瓦礫を撤去する必要がある。
ペンシルベニア州知事ジョシュ・シャピロ氏は、修復には「数か月」かかると述べた。
1996年には、違法なタイヤ焼却による同様の火災がフィラデルフィアの州間高速道路95号線の一部に被害を与え、高速道路は数週間、一部は6か月間閉鎖を余儀なくされた。
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