コソボのNATO平和維持軍に参加している米国司令官は、同地域での暴力の激化を防ぐため介入する用意があると明言した。
「我々はこの地域のいかなる状況にも対応できるよう準備し、訓練し、装備を整えている」と、コソボでのNATOの平和維持活動に参加しているテキサス州兵部隊の司令官ロス・ウォーカー氏は2月16日に語った。
米国はコソボでの任務に約570人の兵士を派遣している。この任務にあたるNATO軍の総勢は約4,500人である。
2023年9月にコソボ警察とセルビアの武装集団の間で銃撃戦が発生し警察官1人が死亡するなど、同地域で暴力が激化したことを受けて、部隊の総数は約1,000人増加した。
「我々はいかなる状況にも対応する用意があるが、すべての問題は平和的な対話を通じて解決できると期待している」とウォーカー氏は述べた。
2022年12月29日、コソボ北部のミトロヴィツァの町にいるNATOコソボ平和維持軍(KFOR)の兵士たち。写真:ロイター
コソボの米軍部隊の一部は、レポサヴィッチの町の近くとセルビア国境警備隊のルートに沿って配備されている。米兵は拳銃だけを携行し、徒歩で巡回しており、昨年末と比べて状況が緩和していることを部分的に示している。
コソボ政府指導者アルビン・クルティ氏は2023年12月、セルビア諜報機関が過激派武装勢力の訓練を支援し、国境での暴力を再び激化させる準備をしていると非難した。セルビア政府はこの疑惑を否定している。
約5万人のセルビア系住民がプリシュティナのコソボ政府を受け入れていないため、コソボ北部の状況は引き続き緊張している。
コソボが年金、社会福祉、教育支援、健康保険などの公共部門でセルビア・ディナールの使用を禁止したため、観測筋は緊張が再び高まるのではないかと懸念している。クルティ氏は、この措置は国境での違法な通貨取引を防ぐことを目的としていると主張した。
いくつかの西側諸国は、緊張の高まりを避けるため、コソボに対しセルビア・ディナールの禁止を延期するよう要請した。
タン・ダン(ロイター通信による)
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