シドニーのショッピングセンターで重傷を負ったアシュリー・グッドさんは、息を引き取る前に9か月の赤ちゃんを2人の見知らぬ人に預け、2人に救出された。
4月13日の午後、40歳のジョエル・カウチはナイフを持ってシドニーのウェストフィールド・ボンダイ・ジャンクション・ショッピングセンターに侵入し、買い物客を無差別に襲撃し、6人を殺害、8人を負傷させた。
犠牲者は主に女性で、その中には生後9か月の娘ハリエットと買い物中に刺されたアシュリー・グッドさん(38歳)も含まれている。赤ちゃんのハリエットちゃんも容疑者に複数回刺された。
グッドさんは息を引き取る前に、ショッピングモールにいた見知らぬ人2人に赤ちゃんを渡し、命を救ってほしいと懇願した。
「赤ちゃんは怪我をしていて、グッドさんも刺されました。彼女は赤ちゃんを抱いて私のところに走ってきて、私たちに赤ちゃんを渡してくれました。赤ちゃんの状態はかなり悪かったです」と男性は語った。彼と弟は赤ちゃんを抱き、近くの店で服を買い、救急車を待つ間、母子の出血を止めようとした。
グッド君は血だまりの中で徐々に倒れ、その後死亡したが、赤ちゃんのハリエット君は数時間にわたる手術の後、危険から脱した。グッド氏の最後の行為はオーストラリア国民を感動させた。
アシュリー・グッドさんはオーストラリアの路上で子供を抱いている。写真: SMH
オーストラリアのアンソニー・アルバネーゼ首相はグッドさんを称賛し、彼女は母親としての並外れた精神を体現した「英雄の母親」だと述べた。
スカイニュースのローラ・ジェイズ記者は、このニュースを伝えながら生放送中に涙を流し、38歳の母親を非凡な人物だと評した。 「グッドさんは、生後9か月の赤ちゃんを出産したばかりの、人生の絶頂期にある母親です」とジェイズ記者は語った。
グッド家はメディアへの声明の中で、赤ちゃんのハリエットちゃんを世話し保護してくれた2人の男性に感謝の意を表した。
アシュリー・グッドさんはオーストラリアのビーチで子供を抱いている。写真: SMH
オーストラリア警察は刺傷事件の容疑者ジョエル・カウチにテロの動機はなかったとみている。カウチは精神的に問題を抱えており、犠牲者を無作為に選んでいたようだ。容疑者は現場で女性警察官により射殺された。
アルバネーゼ首相は犠牲者とその家族に哀悼の意を表し、攻撃に関わった多くの民間人の勇敢さを称賛した。
カウチが刺傷事件を起こした際、白いシャツを着た若い男がエスカレーター上で反撃した。店主たちは、買い物客が襲撃者から身を守れるよう、喜んで店を開けた。
「このような写真は、オーストラリア人が危険に陥った時に常に助け合っていることを示しています。これらの人々は、悲劇の真っ只中にあるオーストラリア人の勇敢さを示してくれました」とアルバネーゼ氏は述べた。
ドゥック・チュン( AFP、シドニー・モーニング・ヘラルド紙による)
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