米国下院の一部共和党議員は、下院共和党ナンバー2でルイジアナ州を代表するスティーブ・スカリス候補を次期議長として支持することに消極的であり、支持を表明していないため、投票は延期されている。
スティーブ・スカリス候補 - 下院共和党第2位。 (出典:ロイター) |
10月11日、米国下院議長選出投票の直前、下院の共和党議員の一部は、ルイジアナ州選出の下院共和党ナンバー2候補であるスティーブ・スカリス氏を次期議長に指名することに消極的であり、賛成票を投じないことを表明した。
同日、58歳のスカリス氏は共和党の党員集会で賛成113票、反対99票で勝利し、候補のジム・ジョーダン氏に優位に立った。しかし、議長の座に就くためには下院の過半数の支持を得る必要があり、下院では共和党が221対212で多数派を占めている。
現在、ジム・ジョーダン候補(下院司法委員会委員長、オハイオ州代表)に投票したい共和党議員は5名で、ローレン・ボーバート(コロラド州)、ボブ・グッド(バージニア州)、マージョリー・テイラー・グリーン(ジョージア州)、マックス・ミラー(オハイオ州)、カルロス・ヒメネス(フロリダ州)である。また、スティーブ・スカリス氏に投票する準備ができていない議員は2名で、ケン・バック(コロラド州)とマイケル・クラウド(テキサス州)である。
共和党がスカリス議員を指名したのは、米国下院議員としての9年間にわたる同議員の努力とリーダーシップを認めたものだ。
党内の指名争いで、スカリス氏は党員を団結させ、下院の立法活動に悪影響を及ぼす緊張を引き起こす党内分裂のリスクを回避するために和解の手段を模索すると誓った。
スカリセ下院議員の現在の最大の問題は、膵臓腫瘍を患い、頭を撃たれたことによる健康状態だが、ルイジアナ州の支持者や候補者らは、ケビン・マッカーシー氏が弾劾されるまでわずか9か月しか務められなかった役割をスカリセ議員がこなせると信じ、こうした懸念を無視している。
スカリス氏は2008年にルイジアナ州代表として初めて連邦議会議員に選出され、ディープウォーター・ホライズン原油流出事故による罰金を同州の沿岸復興に充てる超党派の法案作成に取り組んだ。
2014年、スカリス氏は共和党の党首に選出された。彼はトランプ政権下で税制改革やカナダ、メキシコとの貿易協定の成立に重要な役割を果たした。彼は2022年に多数党院内総務に選出された。
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