イタリア新石器時代の貨物船の積み荷の中から見つかった黒曜石の塊。鋭利な道具を作るために使われた可能性がある。
ダイバーたちはイタリアのカプリ島付近の海底から黒曜石の塊を回収した。写真:ナポリ考古学・美術・景観監督局
イタリアのナポリ警察の水中部隊のダイバーチームが、カプリ島付近の新石器時代(紀元前7000年~2000年頃)の難破船から黒曜石(黒曜石または火山ガラスとも呼ばれる)の塊を回収したと、ライブサイエンスが11月22日に報じた。
この天然ガラスブロックは、11月20日に水深30~40メートルの海底から引き上げられたものです。石のブロックは大きな本ほどの大きさで、重さは約8キログラムあります。石ブロックの表面には彫刻の跡がはっきりと残っています。考古学者たちは、これは道具を作るための鋭い部分を作るために使われた黒曜石の核であると考えている。
黒曜石の塊は、突き刺したり切ったりする道具として使われる、鋭利な刃物を作るための「芯」だったのかもしれない。写真:ナポリ考古学・美術・景観監督局
ダイバーらは今年沈没現場を発見し、10月に発表したが、沈没船を窃盗から守るため正確な位置は明かさなかった。黒曜石の核は難破船から回収された最初の遺物だが、専門家らは同地域で同様の石がさらに発見されると予想している。
考古学者たちは、新たに発見された石の塊は5,000年以上前に運航していた新石器時代の貨物船の積み荷の一部だったと考えている。しかし、長い年月の間に木材は分解してしまったため、船は発見できなかった。
考古学チームによれば、沈没船は比較的深い海域に位置しているため、調査や引き揚げは困難だという。黒曜石はナポリに保管されており、近々洗浄、検査、保存される予定だ。
黒曜石は冷えた溶岩の中に見つかる黒いガラス質の塊です。砕けると鋭い破片になり、古代の人々はそれを刺したり切ったりする道具として使っていました。
専門家たちは、新たに発見された黒曜石がどこから来たのかは不明だが、この岩石の鉱床はナポリ近郊のパルマローラ島やシチリア島近郊のリパリ島など地中海のいくつかの火山島に存在している。海洋考古学者のショーン・キングスリー氏は、この石はカプリ島のグロッタ・デッレ・フェルチ洞窟にある新石器時代の遺物と同様に、交易目的か儀式用の物品を作るために使われていた可能性があると述べた。
Thu Thao ( Live Scienceによると)
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