イスラエルとイランの紛争リスクに対する供給懸念から、ブレント原油とWTI原油価格は2023年10月以来の高値に押し上げられた。
4月5日の取引終了時点で、ブレント原油は0.6%上昇し、1バレル91.17ドルとなった。米原油も0.4%上昇し86.9ドルとなった。どちらの価格も6か月ぶりの高値だ。
今週、ブレント原油とWTI原油はともに4%以上上昇した。その理由は、イランが今週初めにシリアでの襲撃でイランの将軍が殺害されたため、イスラエルに対して報復すると発表したためだ。イスラエルはこの攻撃に対する責任を認めていない。
イランはOPEC第3位の石油生産国である。 「イランがイスラエルを直接攻撃すれば、前例のない事態となる。地政学的リスクの連鎖におけるドミノ効果は終わる気配がない」とプライス・フューチャーズ・グループのアナリスト、フィル・フリン氏はロイター通信に語った。
過去 1 か月のブレント原油価格の変動。チャート: CNBC
さらに、NATO当局者は4月4日、ウクライナによる最近の攻撃によりロシアの石油精製所の生産能力が15%低下する可能性があると述べた。これはモスクワのガソリン生産量に影響を及ぼすだろう。
石油輸出国機構(OPEC+)とその同盟国は今週、生産政策を変更しないことを決定した。彼らはまた、一部のメンバーに対し、石油生産削減政策に従うよう圧力をかけた。
「加盟国に対する規制強化により、第2四半期のOPECプラスの生産量はさらに減少する可能性がある。供給が逼迫すると、次の四半期には在庫が減少するだろう」とANZのアナリストはコメントした。
一方、4月5日に発表された3月の米国雇用統計は、予想以上に労働市場が好調であることを示した。 30万3000人の新規雇用が創出されれば石油需要が増加する可能性があるが、米連邦準備制度理事会(FRB)による今年の利下げ時期が遅れる可能性も高い。
JPモルガンのアナリストは、第2四半期の世界の石油需要が1日当たり140万バレル増加すると予測している。一方、石油サービス会社ベーカー・ヒューズは4月5日、米国のエネルギー企業が稼働中の掘削リグの数を3週間連続で減らし、2月初旬以来の最低水準に達したと推定した。これは将来の石油・ガス生産の指標とみなされている。
ハ・トゥー(ロイター通信による)
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