ロシア最大のガス会社の最高経営責任者(CEO)は、ロシアの燃料供給を完全に断つと宣言していた多くの欧州諸国が、依然として供給を受けていると述べた。
ロシア最大のガス会社のトップは先週末、国営テレビ局「ロシア1」とのインタビューで、欧州諸国が受け取ったガスの量について詳細を語らなかった。同氏は、燃料は共通のパイプラインを通じて供給されているとだけ述べ、「しかし、ロシア産ガスが、消費拒否を宣言している多くの国に輸出されていることは知っている」と述べた。
ミラー氏は、欧州連合(EU)のどの国がロシア産ガスを受け取るのか明らかにしなかった。しかし、ロシアはウクライナ経由でバウムガルテン(オーストリア)に天然ガスを輸送していると彼は述べた。 「これはヨーロッパの非常に大きな配送センターで、この地域の国々にガスを供給している」とミラー氏は語った。
同氏は、現行の契約に基づき、ロシアは依然として南欧および南東欧諸国にガスを供給していると述べた。 「もちろん、ロシア産ガスは今も欧州に流れている。そしてその量は少なくない。かつてはロシア産ガスを輸入しないと宣言していた国々でも、いまだに消費されている」とミラー氏は語った。
ガス大手ガスプロムのCEO、アレクセイ・ミラー氏。写真: AFP
2022年には、ノルドストリーム1パイプラインの問題と、オランダ、デンマーク、ブルガリア、フィンランドなど多くの欧州諸国がルーブル建てでのガス購入を拒否したことにより、欧州市場に供給されるロシア産ガスの量が減少し始めるだろう。ロシアは昨年のEUの制裁措置に応えて、制裁を支持する国々に対し、ガソリン代金をドルやユーロではなくルーブルで支払うよう要求した。
EUはロシアからの天然ガスの購入を減らす一方で、液化天然ガス(LNG)の購入を増やす必要があった。 2022年末までに、EUは従来のリーダーである中国、日本、韓国を抜いて世界最大のLNG購入国となるだろう。
昨年、米国はEUに対するLNGの主要供給国にもなった。 EUに輸出されるロシアのLNGの量も20%増加した。
今年初め、欧州委員会(EC)のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、EUはもはやロシアの石油とガスに依存していないと述べた。同地域へのロシアのガス輸出も80%減少した。
ハ・トゥ(RTによる)
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