今週初めに警察が17歳のナエルさんを射殺したことに抗議して、過去3夜にわたりフランス全土で暴動が発生した。
6月29日、フランスのパリ郊外ナンテールで暴動が発生し、車が燃えた。 (出典:AFP) |
フランスのジェラルド・ダルマナン内務大臣は6月30日、国内で暴動に参加したとして計667人が逮捕されたと発表した。
広範囲に広がる騒乱を鎮圧するため、6月29日の夜に4万人のフランス警察が動員された。
ソーシャルメディア上の動画によると、パリ北部郊外のバス停やリヨンの路面電車など、フランス全土で複数の火災が発生した。
同日、フランスのエリザベート・ボルヌ首相はパリ郊外での記者会見で、エマニュエル・マクロン大統領が6月30日に緊急閣議を招集したと述べた。会議では秩序回復のために「あらゆる選択肢」を評価し検討するとみられる。
彼女によれば、最優先事項は国家の統一を確保することであり、そのための方法は「秩序を回復する」ことだ。
ボルヌ首相は6月30日にツイッターで、昨夜の暴力と暴動に関する最新情報を受け、フランスは午後に緊急会議を開く予定であり、「エマニュエル・マクロン大統領は出席するため、ベルギーのブリュッセルで開かれていた欧州連合(EU)首脳会議から急いで戻らなければならなかった」と述べた。
一方、国連人権高等弁務官事務所の報道官ラヴィナ・シャムダサニ氏は、フランス全土で騒乱を引き起こしている警察による10代の少年の射殺事件について懸念を表明した。
シャムダサニ氏によると、今こそフランスが「法執行機関における根深い人種差別の問題に真剣に取り組む」べき時だという。
「我々はまた、警察当局に対し、抗議活動における暴力的な要素に対処するために武力を行使する際には、警察官が常に合法性、必要性、比例性、非差別、裁量権、責任の原則を尊重することを保証するよう要請する」と彼女は強調した。
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