ウクライナ軍兵士がバフムートで砲弾を準備している(写真:AFP)。
欧州連合は1月31日、3月までにウクライナに100万発の砲弾を送るという目標は達成できず、半分しか送れないことを認めた。
ブリュッセルで開かれたEU国防相会議後に演説したEUのトップ外交官ジョセップ・ボレル氏は、約束された砲弾の約52%が3月までに納入されるだろうと述べた。
EUは、当初の目標である100万個の砲弾が今年末までに達成される見込みだと述べた。
100万発という目標は、ウクライナとロシアの激しい消耗戦で重要な武器となっている155ミリ砲弾に対するウクライナの需要を満たすために設定された。
ボレル氏は、EUが約束を果たせなかった理由を次のように説明した。「当初は(生産は)ある程度停滞していたが、いったん動き出すと、スピードを上げることができた。」
EUの外務政策責任者によると、欧州の砲弾生産能力はロシア・ウクライナ戦争勃発以来40%増加しており、2024年末までに年間140万発に達すると予想されている。
ボレル氏は記者団に対し、欧州防衛機関は155ミリ弾薬の共同購入に関する枠組み契約60件を締結したと語った。
「これらの契約には推定150万発の余剰弾薬がある。ウクライナはさらなる支援を必要としており、これが私が加盟国に伝えたメッセージだ。前線での戦いは熾烈なので、もっと多くのことを、より迅速に行う必要がある」と彼は語った。
さらに、ボレル氏によれば、EUの防衛大臣らは、これまでの4万人に加え、さらに2万人のウクライナ軍兵士を訓練することに合意した。
西側諸国の当局者は、ロシアの砲兵生産の増加により、ウクライナ領土奪還の取り組みがさらに困難になるのではないかと懸念しているようだ。ウクライナは、ソ連時代の兵器庫が減少しているため、現在では西側諸国から供給される弾薬に大きく依存している。
ある推計によれば、ロシアの工場は今年200万発の砲弾を納入できる可能性があるという。この数は戦場で圧倒的な優位性を生み出す可能性がある。
安全保障政策センターとヨークタウン研究所(米国)の専門家スティーブン・ブライエン氏によると、ロシアとウクライナの紛争は、西側諸国の防衛生産能力が大規模戦争に備えていないことを示しているという。
[広告2]
ソース
コメント (0)