CNNによると、日本の防衛省は5月11日、最新鋭の055型駆逐艦「ラサ」を先頭とする4隻の中国艦隊が12日間にわたり日本周辺で活動していたことを示す地図を発表した。
中国の055型駆逐艦ラサ(102)と南昌(101)
中国国防省
地図には、船が4月30日に韓国と日本の間の対馬海峡を出発し、5月5日から6日にかけて北海道北部の津軽海峡を通過し、5月11日に東京南部の伊豆諸島に到着した航海が示されている。
地図が公開された後、中国の環球時報は、中国が自国の領土の一部とみなし、武力による統一の可能性を残している台湾に対する「日本の最近の挑発的な発言」と艦隊の活動が関連しているとの記事を掲載した。
中国の専門家は環球時報に対し、中国船の航行は国際法に違反しておらず、第三者を標的にしたものではないが、日本に対する強いメッセージと見ることができると語った。
これに先立ち、岸田文雄首相は5月10日、日経アジアに対し、台湾海峡の平和と安定は日本だけでなく国際社会にとっても重要だと語った。林芳正外相は同日、日本が台湾問題を日本の安全保障と結び付ければ火に巻き込まれることになると中国大使が発言したことを受け、中国に抗議の書簡を送ったと述べた。
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一方、林氏は最近、日本がNATO連絡事務所を日本に開設する協議を行っていると発言し、中国側の反発を招いている。
中国外務省の汪文斌報道官は5月12日、「日本は歴史から学び、平和的発展の道を歩み続け、信頼を損ない地域の平和と安定に影響を与えるような行動を避けるよう求める」と述べた。
「NATOはアジア太平洋諸国との関係を継続的に強化し、断固として東方へと向かい、地域の内政に干渉し、ブロック間の対立を誘発している。世界は日本が本当にアジア太平洋におけるNATOの拡大を主導する意思があるのかどうか注視している」と王氏は述べた。
日本周辺での中国艦隊の活動と緊張は、東京が5月19日からG7サミットの開催に向けて準備を進める中で起こっている。専門家らは、首脳会談の焦点はウクライナになる可能性が高いとしているが、開催国はウクライナ紛争を東アジアの安全保障と結び付ける可能性がある。
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