ジョー・バイデン米大統領は、ケビン・マッカーシー下院議長と直接協議し、米国の債務危機について「合意」が成立することを期待すると表明した。
ジョー・バイデン米大統領は2023年5月17日、ワシントンDCのホワイトハウスで債務上限問題について演説した。 (写真:AFP/VNA)
ジョー・バイデン米大統領は5月21日、国がデフォルトのリスクに直面している状況で、公的債務危機に関する共和党の提案を「受け入れられない」と批判した。
バイデン大統領は、日本で開かれている主要7カ国(G7)首脳会議の合間に記者団に対し、「今こそ相手側(共和党)が極端な姿勢を捨てるべき時だ。彼らの提案の多くはまったく受け入れられないものだ」と強調した。
バイデン大統領はケビン・マッカーシー下院議長と直接話し合うと述べ、この厄介な問題について「合意」が得られることを期待していると述べた。
しかし、同氏はまた、政権が債務不履行のシナリオを回避できるとは保証できないとも警告した。
バイデン大統領は、合衆国憲法修正第14条の「合衆国の公的債務の正当性は疑問視されない」とする条項と、大統領に債務上限を引き上げる権限を与える可能性を検討していると付け加えた。
米財務省は、共和党が下院を支配している二院制の議会が政府の借り入れを増やすため債務上限の引き上げを認めなければ、政府は資金が尽きて6月1日に31兆ドルの債務不履行に陥る可能性があると述べた。
バイデン大統領は日本でのG7サミット後にパプアニューギニアとオーストラリアを訪問する予定だったが、債務危機に対処するためアジア訪問を短縮し米国に戻った。
5月19日、ケビン・マッカーシー下院議長がホワイトハウスが支出削減措置を取らなかったと非難したことで、米国政府の債務上限に関する交渉プロセスは行き詰まった。
共和党は、財政赤字を削減するための強力な措置なしに債務上限を引き上げることはできないと述べている。
これらの措置には、社会保障費の削減や、貧困層に医療を提供する補助金プログラムであるメディケイドへのアクセス制限などが含まれると彼らは述べている。
一方、バイデン大統領の政権はこれらの措置に抵抗し、代わりに支出の一部を削減し、現在巨額の減税を享受している富裕層や企業への増税を提案している。
共和党はこの増税を受け入れることを拒否している。
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