CNNはカナダ国防当局者の発言を引用し、先週末、カナダ海軍と中国の戦闘機が南シナ海の国際水域で危険な衝突を起こしたと報じた。
それに応じて、中国の戦闘機は抑止行為として活動するカナダ海軍の軍用ヘリコプターの方向に照明弾を投下した。カナダ国防当局は、この行動がヘリコプターの墜落につながる可能性があったと述べている。
「この事件でヘリコプターが被る危険は、フレアがローターかエンジンに着地することだった。そのため、この行動は安全ではなく、標準以下で、プロフェッショナルらしくない」とカナダ海軍フリゲート艦オタワの航空士官、ロブ・ミレン少佐は語った。
カナダ海軍駆逐艦HMCSオタワ(FFH 341)。 (写真:カナダ海軍)
ミレン少佐はCNNに対し、カナダ海軍のヘリコプターと中国海軍のJ-11戦闘機の衝突は2度目だと語った。先週末の事件では、中国の飛行機がカナダのヘリコプターの30メートル以内に接近した。
ミレン氏は、カナダや他の国々では中国の航空機が接近飛行するのを何度も目撃しているが、中国のパイロットがフレアを使って航空交通を混乱させるのは珍しいと付け加えた。
オタワ号の乗組員らは、事件はカナダのヘリコプターがその地域で潜水艦を捜索中に発生したと述べた。
「中国の迎撃ミサイルがどんどん近づいてくると、ある時点で危険になった」とミレン少佐は語った。また、カナダのヘリコプターは中国のジェット機による乱気流に遭遇し、これもヘリコプターに危険を及ぼしたと考えられている。
中国外務省の汪文斌報道官は11月3日の定例記者会見でこの迎撃について質問されたが、カナダ側から状況の報告を受けていないと述べた。
シコルスキーCH-148サイクロン対潜ヘリコプターが10月29日に中国の航空機と衝突した。 (写真:AP通信)
「カナダの戦闘機が中国領土付近で偵察活動を行っていることに関して、我々は繰り返し我々の立場を繰り返し表明してきた。状況がさらに複雑になるのを避けるために、カナダが不適切な行動を控えることを期待します」とヴオン・ヴァン・ビン氏は述べた。
中国国防省はこの情報についてまだコメントしていない。
これに先立ち、米軍インド太平洋軍(INDOPACOM)は10月26日、10月24日夜、東海上の国際空域で中国のJ-11戦闘機がB-52戦略爆撃機に接近する様子を記録した映像を公開した。
インド太平洋軍が投稿したビデオには、中国の戦闘機がB-52に非常に接近する様子も映っているが、衝突の実際の危険性は不明だ。しかし、迎撃は夜間に行われ、視界が限られていたため、危険性が増した。
トラ・カーン(出典:CNN)
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