欧州中央銀行(ECB)は、景気後退が悪化の兆候を示していることから、15か月ぶりに金利引き上げを停止した。
欧州中央銀行は10月26日の声明で、ユーロ圏の基準金利を4%に据え置くと発表した。これは1999年に通貨が導入されて以来の最高水準だ。
「インフレは長期間にわたり高止まりすると予想される。この地域における物価上昇圧力は依然として強い。同時に、9月のインフレは大幅に緩和し、大半のデータはコアインフレの継続的な低下を示している」と声明は述べた。
ECBは2022年7月から金利引き上げを開始する。 10回連続の上昇の後、インフレ率は昨年のピーク時の10.6%から先月の4.3%に低下した。
しかし、経済活動が大幅に減速したため、当局は懸念を表明した。今週初めに発表されたユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)は、需要の減少によりユーロ圏の製造業とサービス業の活動が急激に縮小したことを示した。その結果、企業は2021年初頭以来初めて人員削減を余儀なくされた。
「ユーロ圏では状況が悪化している。今年第2四半期にユーロ圏が緩やかな景気後退に陥っても驚かないだろう」とハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デ・ラ・ルビア氏は述べた。
欧州最大の経済大国ドイツは、第2四半期に若干回復したものの、再び景気後退に陥ると予想されている。ここの製造業は数か月にわたって低迷しており、10月までにはサービス部門も落ち込んだ。
今週初めに発表されたECBの調査によると、企業と家計からの借入需要は第3四半期に急減した。銀行も融資基準の厳格化を続けている。
ハ・トゥ(CNNによる)
[広告2]
ソースリンク
コメント (0)