ポーランドの首相は、キエフからの安価な穀物に対して農民が抗議していることから、ワルシャワはウクライナ製品に対して一時的に国境を閉鎖することを検討していると述べた。
「我々はウクライナ側と国境を一時的に閉鎖し、貿易全般を停止することについて話し合っている」とポーランドのドナルド・トゥスク首相は2月28日、ワルシャワで記者団に語った。 「明日、私はポーランドの農民ともこの問題について話し合う予定だ。この解決策は一時的なもので、双方にとって有害だ」
ポーランドの農民たちは最近、ウクライナからの農産物やその他の製品が流入するのを防ぐため、ウクライナとの国境を封鎖することに抗議した。抗議者たちは、ウクライナの農業部門が欧州連合(EU)加盟国に比べて優遇措置を受けており、競争力が落ちていると非難している。
ウクライナからの農産物輸入に反対する全国的な抗議活動中、ポーランドのクラクフで農民たちが道路を封鎖した。写真: AFP
「ウクライナとの国境問題については厳しい決断を下す用意はあるが、両国間に不必要な緊張が生じないよう常にキエフと協議する。しかし、長期的な解決策を見つけなければならない」とポーランド首相は強調した。
戦争勃発後、ウクライナを経済的に支援するため。欧州連合(EU)は2022年に、域内27カ国を経由して陸路で輸送されるウクライナ製品に対する関税を削減することを決定した。しかし、ウクライナの穀物輸出の多くはポーランドに流れ込み、地元の農産物の価値が下がった。
先週、ポーランドの農民たちはキエフの農産物輸送に抗議して道路を封鎖し、160トンのウクライナ産トウモロコシを線路に投棄した。ウクライナの副首相オレクサンドル・クブラコフ氏は2月26日、ポーランドに対し、この破壊行為の背後にいる者たちを処罰するよう要請した。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、同国はポーランドとの緊密な関係を維持することが重要だと考えているが、ポーランドの国境封鎖によって被害を受けた企業を保護する用意もあると述べた。
ポーランドは、2022年2月に紛争が勃発した際にウクライナを積極的に支援した国の一つだった。しかし、ウクライナ産穀物の安売り問題はポーランド国内市場だけでなく二国間関係にも影響を及ぼしている。
ポーランドとウクライナの位置。グラフィック:フィナンシャル・タイムズ
フイエン・レ( AFP通信による)
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