ポーランドを7年間率いて欧州理事会議長を務めたドナルド・トゥスク氏が、前任者が不信任投票で首相の座を失った後、新首相に就任した。
ポーランドの新首相ドナルド・トゥスク氏(66歳)は12月13日、アンジェイ・ドゥダ大統領により宣誓され、同国政府が同国の憲法を遵守することを誓約した。
トゥスク氏の発言は、司法をより厳しい政治統制下に置こうとしたことで憲法に違反したと非難されているマテウシュ・モラヴィエツキ前首相と前与党「法と正義」(PiS)の政府に向けられたものだった。
トゥスク氏は、PiSと前政権に対する国民の不満の高まりが10月15日の投票率の高さを後押しし、野党3党連合の政権獲得につながったと強調した。
ポーランド議会は12月11日、マテウシュ・モラヴィエツキ首相に信任投票を行った。賛成190票、反対266票で、トゥスク氏は権力の座にとどまることはできず、トゥスク氏が新政権を樹立する道が開かれた。
ポーランドの新首相ドナルド・トゥスク氏が12月13日、ワルシャワの大統領官邸で行われた就任式で演説する。写真: AFP
欧州理事会議長を務めた経験を持つトゥスク氏は、就任後すぐに欧州連合(EU)・西バルカン諸国首脳会議に出席するとみられる。新首相は、ポーランドに対するEUの凍結資金の解放を推進すると約束し、ウクライナ支援が政府の最優先事項になると付け加えた。
PiSは大統領府、中央銀行、最高裁判所、いくつかの重要な金融機関や司法機関に依然として同盟国を抱えているため、トゥスク氏の政権はPiSの正規議員と衝突する可能性が高い。
ポーランドは今年初め、民主主義改革への取り組みをめぐる意見の相違により、EUから数百億ユーロの資金を凍結された。トゥスク氏の親EU姿勢は、ポーランドとEUの関係に弾みをつけるものと期待される。
トゥスク氏は2007年から2014年までポーランドの首相を務め、2014年から2019年まで欧州理事会議長を務めた。2021年に市民連合のリーダーとしてポーランド政界に復帰した。
ゴック・アイン氏(ポリティコ/AFPによる)
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