アルゼンチンは、ハビエル・ミレイ大統領の北京に向けた発言を受けて、中国との緊張緩和を目指している。
アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は選挙運動中に中国を「殺人者」と呼び、アルゼンチンは主要新興経済国BRICSグループには参加しないと示唆した(出典:AP通信) |
アルゼンチンはベテラン外交官のマルセロ・スアレス・サルビア氏を新たな駐中国アルゼンチン大使に任命した。
アルゼンチンの日刊紙クラリンによると、現在アルゼンチンのトリニダード・トバゴ大使を務めるサルビア氏の任命決定は、ブエノスアイレスと北京の間で行われた数度の公式・非公式の交渉の末に下されたという。
ニュースポータル「エル・ゾンダ」によると、中国はサルビア氏の任命提案を受け取り、アルゼンチン側にこの提案を受け入れる旨を伝えた。
この動きは、南米第2位の貿易相手国である北京に対するハビエル・ミレイ大統領の批判を受けて、ブエノスアイレスが緊張緩和を目指している中で行われた。
アルゼンチンと中国の関係は、ミレイ大統領が2週間前に就任して以来、緊張している。
右派リバタリアンのミレイ氏は、米国との緊密な関係を追求し、アルゼンチンの第2位の貿易相手国であり大豆と牛肉の最大の輸入国である中国との関係を格下げすると約束している。
同政治家は選挙運動中に中国を「殺人者」と呼び、アルゼンチンはブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの主要新興経済国からなるBRICSグループには加わらないと示唆した。
ニューヨークに拠点を置くオンライン情報プラットフォーム「REDDインテリジェンス」は12月21日、アルゼンチンの前政権の情報筋を引用し、深刻な資金不足に陥っているアルゼンチンとの65億ドル規模の通貨スワップ協定を中国が凍結したことを明らかにした。
この協定は、中国とアルゼンチンが2023年10月に北京で、アルベルト・フェルナンデス前大統領の指揮下で署名したもので、フェルナンデス前大統領は訪問中、中国をアルゼンチンの「真の友人」と呼んだ。
中国外務省の汪文斌報道官は12月21日、駐アルゼンチン大使の任命に関する情報について問われると、これを否定せず、「平等と相互利益に基づいてアルゼンチンと協力する」という北京の約束は維持すると述べただけだった。
(サウスカロライナ州立大学モーニングスター通信によると)
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