12月16日、英国の首相は、断固たる対策を取らなければ移民問題が欧州諸国を「圧倒する」ことになると警告し、スエラ・ブレイバーマン元内務大臣の「有害な」レトリックを採用したと非難された。
英国のスナク首相とイタリアの首相はイタリアで会談し、移民問題について話し合った。 (出典:インディペンデント) |
ガーディアン紙によると、数週間にわたって激化している保守党内の移民問題をめぐる論争にさらに火をつける発言の中で、英首相は「敵」が「わが国の社会を不安定化させるためにわざと人々をわが国の海岸に連れて来ようとしている」と述べたという。
スナック氏は、イタリアのジョルジャ・メローニ首相も出席したローマでの極右政党「イタリアの同胞」主催のフェスティバルでこの発言をした。同氏は、両者とも「ボートを止めるために何でもする」というマーガレット・サッチャー氏の揺るぎない急進主義に触発されたと語った。
したがって、彼は世界的な難民制度の改革に向けた取り組みを推進すると発表したが、現在の不法移民の増加により、欧州の一部の地域が過負荷になる可能性があると警告した。
ロイター通信は、スナック財務相が不法移民が社会不安を引き起こしていると述べ、誰が自国に入国できるかは国が自ら決める必要があると強調したと報じた。英国とイタリアは両国とも、人身密輸組織を取り締まるために移民管理を準備している。
英国首相官邸の発表によると、スナック首相は先にイタリア首相官邸でホスト国のジョージア・メローニ首相と公式会談を行った。両者は難民のチュニジアへの自主帰還を支援するプロジェクトに共同で資金を提供することで合意した。イタリア首相府は、このプロジェクトが既存の国連プロジェクトに沿ったものとなることを確認した。
この発言は、今年最初の11か月間にEUに到着する不法移民の数が17%増加し、主に北アフリカから地中海を渡ってイタリアに至るルートを通って35万5000人以上になったという状況の中でなされた。イタリアは現在、難民申請者を手続きのためにアルバニアに送る計画を立てており、一方英国議会は最近、難民申請者をルワンダに送る計画を復活させる緊急法案を可決した。
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