西海岸のボーイング工場労働者の96%がストライキを実施

ボーイング工場の労働者が9月12日にワシントンでストライキ投票のために列をなす - 写真：ロイター

国際機械工・航空宇宙労働組合（IAM）のジョン・ホールデン会長によれば、時間給労働者の94.6％が当初の契約合意を拒否し、96％がストライキに賛成票を投じたという。

「今夜、組合員らは非常に明確に発言した」とホールデン氏は9月12日に述べた。「真夜中にストライキを行う」

このストライキにより、ワシントン州ピュージェット湾地域にある2つの主要な航空機組立工場が一時的に閉鎖され、約3万3000人の労働者に影響が出ることになる。

投資銀行TDコーエンの報告によれば、ストライキが50日間続いた場合、ボーイングは30億～35億ドルの損失を被る可能性がある。

これは、自動車やエンターテインメントなどの業界で最近相次いで起きたストライキに続く、労働組合による最新の「蜂起」だ。

ボーイングは、一連の安全スキャンダル後の経営安定に苦戦する同社にとって、新CEOのケリー・オートバーグ氏の下、4年間で25％の賃上げとピュージェット湾地域への投資約束がストライキ回避につながると期待していた。

オートバーグCEOは、今回の賃金一括引き上げは史上最大規模であり、ストライキは「我々の全体的な回復を危険にさらし、顧客の信頼を損ない、将来を切り開く能力に影響を与えるだろう」と主張した。

しかし、労働者はこの協定に対して強く反応した。彼らは40％の賃金引き上げを要求した。

その他の争点としては、年金制度を復活させないという合意や、ボーイング社が将来の航空機をシアトル地域で製造するという約束などがある。

批評家らは、4年間の契約期間終了後には何の約束もないことなどから、この契約を「空約束」と呼んでいる。

「彼らは25％の賃上げを話しているが、それは実現していない」と、ボーイングの情報が「誤解を招く」と判断してストライキに賛成票を投じたポール・ヤノセク氏は語った。

ボーイングで13年間勤務している55歳のヤノセク氏は、ボーイングが年間ボーナスを廃止した後、給与の増加はわずか9％程度だったと語った。

従業員の中には、ボーイング社が多くの困難に直面しているにもかかわらず、退社時に数百万ドルを受け取った元CEOのデニス・ムイレンバーグ氏とデイブ・カルフーン氏に対しても不満を表明した。

「ストライキは理想的な選択肢ではないが、長期的な利益を考えると最善の策だ」と、ボーイングで6カ月間働いている整備士のジョー・フィルビン氏は語った。

2008年に起きたボーイング社の従業員による前回のストライキでは、工場が52日間閉鎖され、同社は1日当たり約1億ドルの収益損失を被った。

出典: https://tuoitre.vn/96-cong-nhan-nha-may-boeing-o-bo-tay-dinh-cong-20240913154331676.htm