AFP通信によると、国連の世界気象機関(WMO)は、2023年は一連の気候記録を更新し、異常気象が「破壊と絶望の痕跡」を残していると警告した。
「記録が破られ、耳をつんざくような不協和音を生み出している。温室効果ガスの記録的レベル、地球の記録的気温、海面記録、南極の海氷の記録的減少」とAFP通信は世界気象機関(WMO)のペッテリ・ターラス事務局長の発言を引用した。
消防士たちが10月にカリフォルニア(米国)で山火事を消火しようと試みている。
温室効果ガスの排出削減への圧力が高まる中、世界気象機関(WMO)は、世界の指導者たちが国連COP28気候会議のためにドバイに集まる中、2023年世界の気候の現状報告書の暫定版を発表した。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、記録的な気温の調査結果は「世界の指導者たちに恐怖を与えるはずだ」と述べた。
地球温暖化を管理可能なレベルに抑える能力が人類の手に負えなくなりつつあると科学者が警告する中、危機はかつてないほど高まっている。
2015年のパリ気候協定は、世界の気温上昇を産業革命以前の水準より2℃未満、可能であれば1.5℃に抑えることを目指している。
しかし、WMOは報告書の中で、2023年10月末までのデータでは今年の平均気温が産業革命以前の基準より約1.4度高かったことが示されていると述べた。
報告書はまた、過去9年間が近代記録が始まって以来最も暖かい年であったことも明らかにした。
「これは単なる統計ではない」とターラス氏は述べ、「氷河を救い、海面上昇を抑制する競争に負ける危険性がある」と警告した。
「20世紀の気候に戻ることはできないが、今世紀、そして今後数世紀にますます深刻化する気候変動のリスクを抑えるために、今すぐ行動を起こさなければならない」と彼は語った。
WMOは、2023年世界の気候の現状報告書の最終版を2024年前半に公表する予定です。
一方、グテーレス事務総長はドバイに集まった首脳らに対し、化石燃料の段階的廃止や再生可能エネルギー生産の3倍化など、気候変動を抑制するための強力な措置を約束するよう求めた。
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