ウクライナの夏の反撃作戦は期待された成果を達成しなかった（イラスト写真：CPA）。
ウクライナのヴァレリー・ザルジニー参謀総長は12月26日の異例の記者会見で、ウクライナ軍がドネツク西部のマリンカ市から撤退したことを確認した。
彼は、ここ数カ月のこの戦線におけるウクライナの損失を、今年初めにキエフがバフムート戦線で被った損失と比較した。
「状況はバフムートと全く同じだ。すべての通り、すべてのブロック、そして我々の兵士全員が標的にされている。これは戦争なのだから、我々が郊外に撤退し、いくつかの地域でマリンカを支援するために陣地を築いても文句は言えない。それが戦争なのだ」とザルジニー氏は語った。
この確認は、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相が、モスクワがマリンカを完全に掌握したと発表した直後に行われた。
ウクライナ当局は当初、ロシアの主張を否定し、ウクライナ軍はマリンカの行政境界内で戦闘を続けていると述べた。しかし、ザルージニー氏は、ウクライナ軍は現在、市の北郊でのみ活動していると述べた。同氏は、ウクライナにとって土地は1インチ単位でも重要だが、「兵士の命の方がもっと重要だ」と強調した。
マリンカはN15高速道路でドネツク市とザポリージャ州を結んでおり、戦略的に重要な場所となっている。マリンカを制圧すれば、ロシアはドネツク市のロシア軍に対するウクライナ軍の砲撃の脅威を軽減できることになる。
マリンカは、ウクライナ東部における支配を拡大するというロシアの計画において重要な拠点となっている。
マリンカ市はウクライナ東部のドネツィク州に位置する（地図：アルジャジーラ）。
ロシアのショイグ国防相は昨日、ロシアは2023年にウクライナで実施する特別軍事作戦の主要目標を達成したと述べた。
ショイグ氏によれば、ロシアの2023年の主な目標はウクライナ軍の反撃を阻止することだ。ショイグ大臣は「この任務は達成された」と述べた。
キエフは、昨年秋の反撃のような画期的な成果を達成することを期待して、今年6月初旬に新たな反撃作戦を開始した。キエフの主な目標は、クリミア半島とウクライナ南部、ロシア西部を結ぶ陸上回廊を遮断し、敵軍を分断することだ。
しかし、ウクライナは、西側諸国がキエフに必要な武器の供給を遅らせたことなど、いくつかの理由により、反撃作戦が期待された成果を達成しなかったことをすぐに認めた。
一方、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の政権当局者は、ロシアとの戦争が膠着状態に達したとの見方を否定した。キエフはいくつかの村を奪還し、クリミア半島にミサイルとドローンによる攻撃を開始し、ロシアの兵站を混乱させたと主張している。さらに、ウクライナ軍はドニエプル川の前線を突破することにも成功した。
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