ガスプロムのCEOによると、ロシアの対中国天然ガス輸出はまもなくEUに対する制裁前の水準に匹敵することになるという。
この予測はガスプロムのCEO、アレクセイ・ミラー氏によって最近なされた。しかし、具体的な時期については明らかにしなかった。ロシア国営石油・ガス公社のトップによると、EUに販売されなくなったガス生産量を補うことができるのは中国への輸出のみだという。
中国税関のデータによると、ロシアは1月に中国最大のガス供給国となった。ロシアのアレクサンドル・ノヴァク副首相は、「シベリアの力」パイプラインを通じた供給量が今年50%増加し、155億立方メートルに達したと述べた。同氏は、中国へのパイプラインガス販売が2023年までに43%増加して220億立方メートルに達すると予測している。
建設中の「シベリアの力」パイプライン。写真:ガスプロム
モスクワは6月、大規模なインフラプロジェクトの実施を受けて、今後7年間でアジア市場へのガス輸出量を1700億立方メートルに増やす計画を発表した。ロシアはモンゴルを経由して中国に至る「シベリアの力2」パイプラインを建設する計画だ。
このプロジェクトは、ロシアのヤマル半島から天然ガスを輸送するもので、同半島は2022年9月に停止されるまで、ノルドストリームを含む複数のパイプラインを介してEUに天然ガスを供給していた。今週、北京でロシアのプーチン大統領と会談した習近平中国国家主席は、新しい天然ガスパイプラインの建設がまもなく「大幅に進展する」ことを期待すると述べた。
ロシアは、2025年までに既存のパイプラインの供給量を年間380億立方メートルに増やすほか、「シベリアの力2」を通じて中国に500億立方メートルのガスを送り込むことを目指している。こうして、その時までには2つのパイプラインを通じた総生産量は年間880億立方メートルに達する可能性がある。
国際エネルギー機関(IEA)によると、EUは2021年にロシア産ガスを1550億立方メートル購入した。これはEU全体のガス輸入量の45%、消費量の約40%を占める。欧州外交評議会(ECFR)のデータによると、ロシアのEU向けパイプラインガス供給量は2022年にほぼ半減し、約800億立方メートルになる見込みだ。
ロシア対EU経済銀行(VEB)は、ロシアのEU向けパイプラインガス輸出が今年210億立方メートルに減少する可能性があると予測している。これは昨年より3分の2近く減少し、2021年より6分の1以上少ない。2026年までには、生産量は150億立方メートルに減少すると予想されている。
フィエンアン( RT、ロイター通信によると)
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