カリブ共同体(カリコム)の輪番議長を務めるガイアナのイルファーン・アリ大統領は3月11日(現地時間)、ハイチのアリエル・ヘンリー首相が辞任したことを確認した。
ハイチのアリエル・ヘンリー首相は辞任を決意した。 (出典:ロイター) |
アンリ氏は、2021年にジョブネル・モイーズ大統領が暗殺されて以来、ハイチの首相を務めている。
ロイター通信によると、ヘンリー氏の辞任は、ハイチの政権移行の枠組みを議論するため、同日早朝ジャマイカで地域の指導者らが会合した後に行われた。
国連筋は、カリコムがヘンリー首相に伝えたかった唯一のメッセージは辞任を求めることだったと明らかにした。これはおそらく、米国やカナダなどハイチに最も影響力のある国々が支持する動きだろう。
このアフリカの国では、3月初旬に犯罪組織が首都ポルトープランスの国立刑務所を襲撃し、数千人の囚人が脱走して国家の安全が脅かされて以来、状況が急速に悪化している。同国は緊急事態を宣言し、3月7日からさらに1か月延長しなければならなかった。
武装集団は首都ポルトープランスの大部分を支配し続け、ハイチのアリエル・ヘンリー首相の政府に対する暴力的な戦いを続け、首相が海外に取り残されている間に辞任を要求している。
国連は引き続き警戒を怠らず、ハイチ政府とすべての関係当事者に対し、選挙に向けた政治プロセスを促進する措置を直ちに講じるよう求めている。
暴力、政治危機、そして何年にもわたる干ばつの中、約550万人のハイチ人(同国の人口の50%)が国外からの人道支援を必要としている。 1週間も経たないうちに、少なくとも1万5000人のハイチ人が暴力の波から逃れるために家を離れることを余儀なくされた。
こうした状況で、 AFP通信は、3月11日にジャマイカで開かれた会議で、アントニー・ブリンケン米国務長官がハイチへの追加援助として1億3,300万ドルを約束し、危機の深刻化は多国籍軍の派遣の緊急性を示していると強調したと報じた。
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