スイスがウクライナ和平会議の日程を決定したと発表した後、ロシアは紛争解決に向けた交渉に対する自国の立場を確認する声明を引き続き発表した。
ロシアのウラジミール・プーチン大統領は4月11日、クレムリンでベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領と会談した。 (出典:スプートニク) |
タス通信は4月11日、クレムリンの報道官ドミトリー・ペスコフ氏の発言を引用し、モスクワは「ロシア抜きの交渉は無意味であり、実際、目的のない交渉プロセスだ」と繰り返し述べてきたと強調した。
ベルンのロシア大使館は、スイスはロシアをこの会議に招待しておらず、モスクワの参加がなければ会議は具体的な成果を生み出さず時間の無駄になる可能性が高いと述べた。
スイスは、ウクライナ紛争に関する首脳会談の日程を6月15日と16日にルツェルン市郊外のビュルゲンシュトック・リゾートで開催することを決定した。
スイスのビオラ・アムヘルド大統領が議長を務めたこの会合には、ウクライナのほか、米国や中国を含む約100カ国が招待されたが、ロシアは出席しなかった。
この会議は、ウクライナにおける包括的かつ永続的な和平プロセスに好ましい枠組みを確立するための世界的な取り組みと、モスクワの参加に向けた確固としたロードマップを促進することを目的としている。
スイスのイグナツィオ・カシス外相は、同国の平和への取り組みを明言し、「我々の人道主義の伝統は、この課題において重要な役割を果たすだろう」と述べた。
一方、プーチン大統領は同日、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領との会談で、同会議はロシアの参加なしには平和を達成できないと改めて強調した。
さらにプーチン大統領は、2022年3月にトルコのイスタンブールでウクライナと合意した和平協定を推進するというベラルーシの提案に同意した。キエフはこれに同意したものの、最終的には受け入れなかった。
ロシアの指導者によれば、これはウクライナにとって合理的かつ受け入れ可能な立場であり、モスクワは常にキエフとの紛争の平和的解決に尽力してきたと付け加え、「我々は紛争の平和的解決を決して諦めていない。それどころか、それを望んでいる」と述べた。
2022年5月、ウクライナはロシアとの和平交渉を中断した。同年10月、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、プーチン大統領が大統領の座にある限りロシアとのさらなる交渉を禁止する大統領令に署名した。
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