トランプ前大統領はマイアミの連邦裁判所に出廷したが、弁護士が機密文書事件での無罪を主張する中、沈黙を守った。
ドナルド・トランプ前大統領は午後2時45分頃、フロリダ州マイアミの連邦裁判所に到着した。 6月13日午前1時45分(ハノイ時間)に予定より15分早い。彼は青いスーツと赤いネクタイを着用し、機密文書事件で一緒に起訴された助手のウォルト・ナウタ氏の隣に座っていた。
トランプ氏はジョナサン・グッドマン連邦判事が現れるまで約10分間待った。その後の弾劾公聴会の間、元米大統領は眉をひそめ、後ろにもたれかかり、47分間何も言わなかった。
トランプ氏の2人の弁護士のうちの1人であり、依頼人の代理人を務めるトッド・ブランシュ氏は、前大統領が機密文書を違法に私邸に保管していた事件の捜査に関連した容疑に対して無罪を主張した。
その後、トランプ氏は渡航制限や保釈金の支払いなしに法廷を離れることが認められた。グッドマン判事は被告に対し、この事件の証人となる可能性のある人物と接触しないよう命じた。トランプ氏の車列は午後3時55分に裁判所を出発し、そこにいた支持者たちは「私たちはトランプ氏を愛している」と叫んでいた。
一方、ナウタ氏は代理人となる弁護士がいなかったため、自らを弁護しなかった。この補佐官もトランプ氏と同じ条件で出廷を許可され、6月27日に再び出廷する予定だ。
ドナルド・トランプ氏(中央)と弁護士のクリス・カイス氏、トッド・ブランシュ氏。6月13日、フロリダ州マイアミの連邦裁判所で行われた弾劾公聴会の様子をスケッチしている。写真:ロイター
元米国大統領の車列はその後、マイアミのキューバ料理レストラン「ベルサイユ」に立ち寄った。同氏は支持者らに対し、アメリカは「不正が行われ」、「腐敗し」、「衰退している」と語った。 「私たちの政府は制御不能だ」と彼は言った。
トランプ氏は自家用機でニュージャージー州のゴルフクラブに戻り、午後8時15分に支持者らに演説する予定だ。 6月13日(ハノイ時間6月14日午前7時15分)。
米司法省は6月9日、トランプ大統領が私邸に機密文書を違法に保管していた事件の捜査に関連した37件の訴追を含む49ページの起訴状を発表した。この容疑により、トランプ氏は連邦レベルで起訴された初の元米国大統領となった。
米国スパイ法に基づいて有罪判決を受けた場合、元大統領は最長20年の懲役刑に処せられることになる。共和党はこれを、2024年の大統領選で前大統領の出馬を妨害するための動きだと見ている。
法律専門家は検察側の証拠は強力だと述べ、捜査を指揮している特別検察官のジャック・スミス氏はトランプ氏は「迅速な」裁判を受けるだろうと述べた。しかし、機密文書の複雑さにより、裁判は1年以上延期される可能性がある。この期間中、トランプ氏は選挙活動を行うことが認められており、勝利すれば大統領に就任できる。
ドナルド・トランプ前大統領は6月10日、ジョージア州コロンバスで共和党のイベントで演説した。写真: AFP
トランプ氏が今年法廷に出廷するのは今回が2回目だ。トランプ氏は、2016年の大統領選挙中に不利な情報を隠すために事業記録を偽造し金銭を支払った容疑で、3月下旬に起訴された初の元米国大統領となった。 4月上旬にニューヨークの裁判所に出廷した際、彼は「無実」を主張し、すべての容疑を否認した。ニューヨークの裁判官は審理日を2024年3月に決定した。
ドナルド・トランプ氏は、2021年1月の議事堂襲撃事件における役割やジョージア州での大統領選挙結果を覆そうとした試みについても捜査に直面している。
法的なスキャンダルにもかかわらず、トランプ氏は依然として共和党の大統領候補の筆頭である。ロイター/イプソスが6月12日に発表した世論調査によると、共和党支持者と自認する人の43%が依然としてトランプ氏を好ましい候補者とみなしており、フロリダ州知事ロン・デサンティス氏を支持すると答えた22%のほぼ2倍となった。
共和党の大統領候補ビベック・ラマスワミ氏はマイアミの連邦裁判所の外で、当選すればトランプ氏を恩赦すると述べた。
2024年米国大統領選挙の共和党と民主党の候補者。グラフィック: WP
ヌータム氏( ABCニュース、ロイター通信による)
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