この抗議行動は、6月の欧州議会選挙を前にドイツやポーランドなど他の欧州諸国でも同様の動きがみられることを受けてのものだ。「もうたくさんだ。本当にうんざりだ」と、パリ南部のA10高速道路の封鎖中に農夫のジェラルディン・グリヨンさん(46歳)は語った。
2024年1月29日、フランス・ボーヴェで行われたフランス農民の抗議活動で、トラクターやその他の車両がA16高速道路に並んだ。写真:ロイター
農民の抗議活動が制御不能になりつつあることを懸念し、欧州議会選挙をにらんだフランス政府は、農業用ディーゼル燃料への補助金を段階的に廃止する計画を断念し、環境規制を緩和することを約束した。
フランスはまた、農地に関する規制緩和にEU諸国が同意するよう働きかけると述べ、さらなる措置を近く発表すると約束した。
安価な輸入品に農家が怒る中、マクロン大統領は欧州委員会に対し、南米のメルコスール(南米南部共同市場)との貿易交渉は継続できないと伝えた。農業団体がメルコスール交渉に抗議。
2024年1月29日、フランス・パリ郊外のシェヌヴィエール・レ・ルーブルで行われたフランス農民による抗議活動中、フランス国旗の色に塗られた車がA1高速道路に駐車されている。写真:ロイター
「当局に圧力をかけ、危機からの脱出方法を早急に見つけることが私たちの目標です」と、強力な農業組合FNSEAのアルノー・ルソー代表はRTLラジオで語った。
多くの農民がトラクターに旗や横断幕を掲げました。トラクターには「怒った農民」と書かれた看板が掲げられている。別のコメントには、「税金が多すぎる、規制が多すぎる、生活に必要な収入がない」とあった。
ベルギーの農民たちはベルギー南部の高速道路も封鎖し、ブリュッセルの欧州議会の近くにトラクターを駐車した。月曜日の朝、ベルギーの首都のすぐ南にあるE19号線には30~40台のトラクターが駐車されていたが、その多くは車内で夜を過ごした農民のものだった。
フイ・ホアン(AFP、ロイター、France24による)
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