人口密度の高いダッカ地域では、適切な安全対策を講じずに建てられた新しい建物が急増しているため、火災が頻発している。
国内で急成長している製造業や商業部門を支える建物で、ガスボンベ、エアコン、電気配線が安全でないことが判明し、こうした火災やその他の事故で数百人が死亡した。
2024年2月29日、バングラデシュのダッカにある高層ビルで発生した火災を消火するために消防士らが放水している。写真:ロイター
近年の主な事件をいくつか紹介します。
2022年6月:南部の港湾都市チッタゴン近郊の倉庫で火災が発生し、40人以上が死亡、200人が負傷した。消防署は、火災は安全基準に準拠していなかった過酸化水素容器が原因で発生した可能性があると述べた。
2021年7月:ダッカ郊外の食品加工工場で火災が発生し、少なくとも52人が死亡した。当局は、工場は違法に建設され、安全対策が不十分だったと述べた。
2019年2月:ダッカの古い建物で火災が発生し、少なくとも70人が死亡した。建物は下2階に店舗やプラスチック倉庫が入り、上3階が住宅地となっている。当局は火災は可燃性化学物質の違法保管によって発生したと考えている。
2016年9月:ダッカの食品・タバコ包装工場で火災が発生し、少なくとも33人が死亡した。当局は、原因はガスパイプラインの漏れとボイラーの爆発の可能性があると述べた。
2016年8月:チッタゴンの肥料工場から漏れたガスを吸い込んで100人以上が被害を受けた。
2013年4月:ダッカ近郊の5つの衣料品工場が入っている8階建てのビルが倒壊し、国内最悪の産業事故が発生し、少なくとも1,136人が死亡、数百人が負傷した。
2012年11月:世界的なブランドに製品を供給しているダッカの衣料品工場で火災が発生し、労働者112人が死亡、150人以上が負傷した。当局は火災は電気回路のショートが原因だと述べた。
ゴック・アン(ロイター通信による)
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