ロシアは、ロシア軍に関する「フェイクニュース」を流布した罪で有罪判決を受けた者から財産や貴重品を没収する法案を検討すると、下院議長のヴャチェスラフ・ボロディン氏が1月20日に述べた。同時に、モスクワは米国がデンマークに軍隊を派遣した場合には対応する計画だ。
ロシア下院(国家院)議長、ヴャチェスラフ・ヴォロディン氏。 (出典:TASS) |
モスクワは軍に対する批判を違法とみなしている。同国は2022年2月にウクライナで特別作戦を開始した。ロシアは紛争に抗議する数千人を逮捕した。
下院議長のヴャチェスラフ・ヴォロディン氏は、この法案は議会の主要派閥全てから支持されていると述べた。この法案は1月22日にロシア下院に提出される予定。
「ロシアを破壊しようとし、裏切る者は相応の罰を受け、財産で国に補償されるだろう」とヴォロディン氏はテレグラムに書いた。
同氏によれば、これらの措置は「国家の名誉を傷つける悪党、特別な軍事作戦に従事する兵士や将校」を処罰することを目的としている。
軍に関する「虚偽の情報」を広めたとして告発された者は、最長15年の懲役刑に処せられる。この非難は、ロシア政府があらゆる形の反対意見を抑圧するために利用されている。
法律上、ウクライナでの攻撃に関する情報は政府の公式情報源から出ていない限り「虚偽」とみなされ、そのような情報の流布は訴追される可能性がある。
同じ日です。ロシアのウラジミール・バルビン駐デンマーク大使はスプートニクに対し、ロシアは脅威を評価した上でデンマークへの米軍展開の可能性に対する防衛措置を決定すると語った。
2023年12月、米国とデンマークは、米軍のデンマークへの派遣と両軍間のより頻繁な共同訓練を可能にする二国間防衛協力協定に署名した。
バルビン大使は次のように分析した。「この協定の枠組みの中で、米軍は初めてデンマーク領土に恒久的に駐留する可能性を持つことになる。これはバルト海地域における我が国の安全保障にとって新たな課題を生み出すことになる。」
これは明らかに、ロシアに対する抑止力と威嚇を装って、この地域の軍事的・政治的状況をさらに弱体化させることを狙った動きだ。敵対的な行動は、我々の軍事計画において確実に考慮されるだろう。この地域における脅威の性質に関する総合的な評価に基づいて、必要な軍事的対応措置が決定されるだろう。」
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