AFP通信によると、ミシェル氏は4月19日、ソーシャルメディア「X」でトランプ大統領宛てに「(ロシアのウラジーミル・)プーチン大統領に脅かされてはいけない。我々はそんな人間ではない。真実を語ろう。数字がすべてを物語っている。EUのウクライナへの拠出額は1430億ユーロ(1500億ドル)」と投稿した。
4月18日、ブリュッセル(ベルギー)にて、欧州理事会のシャルル・ミシェル議長。
トランプ大統領は4月18日、米国議会が今週末、キエフへの610億ドルの支援策を採決する予定であることから、欧州に対しウクライナを支援するために「行動を起こす」よう求めた。
「誰もが同意するように、ウクライナの存続と強化は我々よりも欧州にとってはるかに重要だが、我々にとっても重要だ!欧州よ、やり遂げろ」とトランプ氏は自身のソーシャルネットワーク「トゥルース・ソーシャル」に書いた。
トランプ氏は「なぜ米国はウクライナ戦争に、欧州よりも1000億ドルも多く費やしているのか。我々の間には海があるのに。欧州はなぜ米国ほどの資金を、切実に困窮している国を助けるために使えないのか」と疑問を呈した。
元米国大統領は、大統領職を退いたにもかかわらず、ウクライナへの新たな軍事援助パッケージを遅らせてきたワシントンDCの多くの共和党議員に対して依然として大きな影響力を持っている。同団体の立場は、米国とメキシコの国境での不法移民に対抗するキャンペーンを優先することだ。
米議会の行き詰まりにより、ウクライナでは弾薬と防衛システムがますます不足し、2年以上続くロシアとの戦争で大きな後退を余儀なくされている。
ウクライナへの援助を追跡しているドイツに拠点を置くキール研究所は、今年初めの時点で、欧州連合(EU)とその加盟国が1441億ユーロを拠出しキエフへの最大の援助国であり、次いで米国が677億ユーロだったと述べた。
しかし、ほとんどの約束が数年にわたるため、EUは772億ユーロしか割り当てていない。
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