「我々は米国側に、パトリオット防空ミサイルシステムによる防衛力強化への協力を要請した」とヨルダン軍報道官のムスタファ・ヒヤリ准将は国営テレビに語った。
2013年、隣国シリア北部で暴動が起こり、サウジアラビアは内戦が拡大して地域紛争を引き起こすことを恐れ、米国のパトリオットミサイルがサウジアラビアに配備された。
アメリカのパトリオット防空砲台。写真:ジヴ・コーレン/Flash90
当局者らによると、ヨルダンは、10月7日にハマスがガザ地区からイスラエルを攻撃して以来、イスラエルが執拗にガザ地区を爆撃しており、これがより広範な紛争に波及する恐れがあるとの懸念を強めているという。
アメリカの最新鋭防空システムの一つとされるパトリオットは、供給が不足することが多く、世界中の同盟国が急いで入手しようとしている。
ヒヤリ氏は、国防総省がガザ戦争での防衛力を強化するため、基地を利用して倉庫からイスラエルへ装備や武器を輸送しているとのソーシャルメディアの報道を否定した。
しかし、西側諸国の外交官らは、米国がこの地域での軍事態勢を強化する中、国防総省はここ数カ月ヨルダンの軍事施設を利用している、と述べている。
米国はここ数週間、2隻の空母とその支援艦艇、同地域に駐留する数千人の追加部隊を含む大規模な海軍部隊を中東に派遣している。
ロイド・オースティン国防長官を含むバイデン政権の高官らは、中東における米軍への攻撃が大幅にエスカレートするリスクがあり、イランがイスラエルとハマスとの戦争を拡大しようとする可能性があると警告した。
サウジには数百人のアメリカ人訓練生が駐在しており、年間を通じて米軍と大規模な演習を行っている数少ない地域同盟国の一つである。
ヨルダン軍はワシントンから外国軍事資金を最も多く受け取る国の一つであり、その額は数億ドルに上る。
2011年にシリア紛争が始まって以来、ワシントンは数億ドルを費やして、シリアとイラクの反政府勢力の侵入を防ぐための国境警備プログラムとして知られる複雑な監視システムをヨルダンに設置する支援を行ってきた。
マイ・アン(ロイター通信による)
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