テスラの成長鈍化に対するイーロン・マスク氏の懸念により、1月25日、同社の株価は1年以上ぶりの大幅下落を記録した。
テスラの株価は、大幅な値引きにより利益率が下がっているにもかかわらず、CEOのイーロン・マスク氏が今年の売上高の伸びは鈍化するだろうと警告したことを受けて、1月25日に12%下落した。このため投資家らは、電気自動車の需要低迷と中国との競争激化を懸念している。
マスク氏は、テスラが来年半ばから生産を開始する新しい安価な電気自動車に注力するため、同社の成長は「大幅に鈍化する」と述べた。彼らはこのモデルがテスラに新たなブームを生み出すことを期待している。しかし、このモデルには画期的な技術が使われているため、生産を加速するのは非常に困難だろうと彼は述べた。
テスラの株価は昨日、1年以上ぶりの大幅な1日下落を記録し、時価総額が800億ドル減少した。今月初め以来、この会社の資本金は合計2,100億ドル消失した。調査会社オルテックスによれば、テスラの株価急落により、空売り筋は今年34億5000万ドルの利益を上げたという。
「テスラに関するニュースは今のところかなりネガティブだ」とTDコーウェンのアナリストはコメントした。同社によると、2023年第4四半期の売上高と利益はともに予想を下回ったという。
米国内の他の電気自動車会社の株価も下落した。リビアン・オートモーティブ、ルーシッド・グループ、フィスカーも4.7~8.8%下落した。
電気自動車業界は1年以上にわたり需要の減少に苦しんでいる。テスラの値下げは新興企業や従来の自動車メーカーにさらなる圧力をかける可能性がある。
「テスラの現在の問題は、売上高を増やしたい場合、BYD(中国)や他のライバルとの競争により、利益率を犠牲にしなければならないことだ」とCMCマーケッツの市場アナリスト、マイケル・ヒューソン氏は述べた。
それでも、テスラは依然として世界で最も価値のある自動車会社である。テスラの株価収益率(P/E)も、アップルやマイクロソフトのようなテクノロジー大手よりもはるかに高い。
一部のアナリストは、テスラの収益成長と利益率が低下すれば、その数字は下がるだろうと指摘している。バーンスタインのアナリスト、トニ・サコナギ氏は「テスラはますます伝統的な自動車メーカーに近づきつつある」と述べた。
ハ・トゥ(ロイター通信による)
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