ロイター通信は、G7によるロシア産ダイヤモンド輸入禁止措置が今月末に発表される予定だと報じた。
G7(英国、米国、ドイツ、日本、フランス、カナダ、イタリア)による禁輸措置は、長期間の内部討論の末、来週発表される予定だ。また、欧州連合(EU)の第12次制裁措置はロシア産ダイヤモンドに重点を置くとみられる。 「欧州レベルで法的文書となる前に、G7からの最終承認が必要だ」と関係筋はロイター通信に語った。
カナダと他のG7諸国は、追跡可能性と法執行の問題に対処するための提案について各国政府やダイヤモンド業界の代表者と協力していると、国際問題担当報道官は述べた。フランス外務省は「ダイヤモンド業界と連携し、G7諸国とベルギーの間で技術的なレベルで協議が行われている」と述べた。
2021年4月30日、モスクワの工場でダイヤモンド原石が加工されている。写真:ロイター
先週、G7はインド、ベルギー、企業らが提出したいくつかの提案について議論するための技術会議も開催した。ベルギーはこれまで、ロシア産ダイヤモンドの禁輸措置を取ろうとする西側諸国の取り組みを阻止しようとしてきた。同国は、禁止措置が実施されれば、世界の宝石の90%が通過するアントワープ市がドバイにビジネスを奪われる恐れがあると警告した。
現在、ベルギーの提案によれば、G7は銀行間の国際送金システムSWIFTに類似したダイヤモンド追跡システムを導入できる可能性がある。この仕組みはロシア産のダイヤモンドの侵入を防ぐためのものだと考えられている。
これまでのところ、ロシア産ダイヤモンド原石の輸入は米国、英国、カナダ、ニュージーランドによって禁止されている。しかし、ワシントンはロシアで採掘され他国で加工された宝石の購入を許可している。一方、ロシアはダイヤモンドの販売先を中国、インド、UAE、アルメニア、ベラルーシなどの代替市場にシフトさせている。
今月初め、複数の国際メディアは、G7がインドで加工された1カラット以上のロシア産ダイヤモンドの輸入を制限する動きを見せたと報じた。しかし同団体は、貿易業者がロシアからダイヤモンド原石を購入し、研磨して他の市場に販売することには異議がないとも付け加えた。
ダイヤモンド市場監視団体キンバリープロセスの統計によると、ロシアの2022年のダイヤモンド原石生産量は4190万カラット、金額は35億ドルに達し、それぞれ生産量で7%、金額で34%増加した。しかし、同国のダイヤモンド輸出量は3,670万カラットと24%減少した。
フィエンアン(ロイター通信、RTによる)
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