収益の大幅な伸びにもかかわらず、中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空の3大航空会社は昨年、依然として17億ドル以上の損失を出した。
最近発表された業績によると、中国の国営航空会社である中国国際航空は、2023年の総収益が167%近く増加し、1410億人民元(195億米ドル相当)に達すると記録した。そのうち、国際航空輸送による収益は346%増加しました。しかし、中国国際航空の経費も60%近く増加し、1460億元となった。
これにより、中国最大の航空会社は昨年、依然として10億元(約1億4100万米ドル)の損失を被った。それでも、結果は2022年の54億ドルの損失から大幅に減少した。
同様に、中国東方航空の収益も145%以上増加し、約160億ドルとなった。しかし、コスト高により同社は88億元(13億8000万ドル)の赤字に陥った。
中国南方航空は15億6000万元、約2億ドルの損失を被った。前年、同社は63億7000万ドルの損失を出した。そのため、中国の三大航空会社は昨年、合計17億ドル以上の損失を被った。
日経新聞によれば、これら3つの航空会社は国内の小規模なライバル航空会社に比べて遅れをとっており、アジア地域の航空会社はパンデミック後に利益を大幅に改善しているという。
海南航空、春秋航空、吉祥航空はまだ業績を発表していないが、2023年には3億~23億元の利益を上げることができると予想している。これは、中国のコロナ後の観光航空市場の現実を部分的に反映している。同国の3大航空会社はこれまで、国際市場よりも国内市場に主に焦点を当ててきた。
景気低迷により中国の消費者は国内旅行を増やしているが、昨年の中国への訪問者総数は2019年のわずか3分の1に過ぎなかった。
アジア地域では、国際路線で中国の3大航空会社と競合する航空会社もより良い業績を上げている。日本航空は純利益5億3000万ドル、全日本空輸は約8億6000万ドルを見込んでいる。キャセイパシフィック航空の利益は11億ドルを超える。
しかし、アナリストらは、中国の航空会社にとって最悪の状況は過ぎ去りつつあると指摘している。 QUICK-FactSetによると、中国の航空大手3社の利益は2024年に61億元から90億元のプラス水準に戻ると予想されている。 HSBCは1月、中国の航空会社が過去最高の利益約204億元(約29億ドル)を記録する見込みだと発表していた。
トゥ・アン (Aviation Week/日経新聞より)
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