ワグナーの反乱後、何カ月も姿を見せていなかったスロビキン将軍は、アルジェリアで活動するロシア国防省代表団の一員だった。
ロシアのレンタ通信は本日、ウクライナ駐留ロシア軍元司令官セルゲイ・スロビキン将軍がアルジェリアで活動するロシア国防省代表団に同席していると報じた。
このニュースは、軍事ブロガーのセルゲイ・コリャスニコフ氏が、スロビキン将軍が多くの外国高官らが出席したイベントに出席し、地元高官らと会話している写真を投稿した翌日に報じられた。
「セルゲイ・ウラジミロヴィチ・スロヴィキン氏は、まだ新しい役職に任命されていないものの、すでに仕事を始めている。軍司令官がかつて言ったように、彼のような知識と経験のある人物は放っておかれないだろう」とコリャスニコフ氏は語った。
本日公開されたアルジェリアのスロビキン将軍(右)の写真。写真:レンタ
アルジェリアは長年にわたり、特に経済と防衛の分野でロシアと緊密な関係を維持してきた。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とアルジェリアのアブデルマジド・テブン大統領は6月にモスクワで、緊密な戦略的パートナーシップの構築を含む一連の協定に署名した。
「スロビキン将軍が依然として最高レベルで信頼されていることは明らかだ。今回の訪問は、指導部が推進している対東方外交政策に影響を与える役職に彼を任命するという決定と関係があるのかもしれない」と、事情を知る匿名の情報筋は語った。
ロシア当局はこの情報についてコメントしていない。
スロビキン将軍の姿は、6月下旬の民間軍事会社ワグナーの反乱以来2度目。ロシア世論に大きな影響力を持ち、ウクライナ戦争を支持する立場をとるジャーナリストのクセニア・ソプチャク氏は9月4日、首都モスクワで私服を着て妻と歩くスロビキン将軍の写真を掲載した。
スロビキン将軍は1966年にノボシビルスクで生まれ、ソ連軍に入隊し、1987年にオムスク高等統合軍司令部学校を優秀な成績で卒業、その後1995年にフルンゼ軍事アカデミー、2002年にロシア参謀アカデミーを卒業。アフガニスタン、チェチェン、シリア、ウクライナでの戦闘に参加した。
セルゲイ・スロビキン氏は2017年にシリアでロシア軍を指揮していた際、転機をつくって状況を逆転させ、自称イスラム国(IS)と反体制派が支配する多くの地域をシリア政府軍が解放するのを支援し、「破壊将軍」と呼ばれた。
2022年10月、スロヴィキン氏はロシア初のウクライナ全軍の最高司令官に任命された。ロシア当局は1月に、ワレリー・ゲラシモフ参謀総長が直接作戦を指揮し、スロビキン氏が副官となると発表した。
2022年11月の会議に出席するセルゲイ・スロヴィキン将軍。写真: ロシア国防省
スロヴィキン氏は民間軍事会社ワグナーとその指導者エフゲニー・プリゴジン氏と良好な関係にあると言われている。ワグナー氏は、スロビキン将軍を「戦い方を知っている唯一の人物」と繰り返し称賛する一方で、ロシア国防当局者、特にセルゲイ・ショイグ国防相とゲラシモフ氏を定期的に批判している。
6月24日にワグナーグループが反乱を起こしたとき、スロビキン将軍は同グループに対し「問題を平和的に解決する」よう呼びかけ、「ロシア大統領の意志と命令に従う」よう求めた。米メディアはその後、諜報筋の話として、スロビキン氏はワグナー氏の反乱計画を事前に知っており、同氏がこの勢力を支援したかどうか捜査中だと報じた。
ヴー・アン(レンタ、コメルサント、ロイター通信による)
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