バイデン米大統領は、31兆4000億ドルの債務上限を停止し、政府の債務不履行のリスクを防ぐ法案に署名した。
ホワイトハウスは6月3日、ジョー・バイデン大統領が債務上限執行停止法案に署名したことについて、上下両院の民主党と共和党の指導者を名指しし、「マッカーシー委員長、ジェフリーズ院内総務、シューマー院内総務、マコネル院内総務の協力に感謝する」との声明を発表した。
ジョー・バイデン大統領は6月2日、ワシントンのホワイトハウスの大統領執務室で演説した。写真: AP
「この合意を成立させることは重要であり、アメリカ国民にとって非常に良いニュースだ」とバイデン氏は6月2日に述べた。「誰も望んだ全てを手に入れたわけではないが、アメリカ国民は必要なものを手に入れたのだ」
米下院と上院は先週、バイデン大統領とケビン・マッカーシー下院議長が合意に達したことを受け、米国の債務不履行を防ぐ法案を可決した。
共和党が多数を占める下院は314対117で合意案を可決し、民主党が多数を占める上院は63対36で可決した。
マッカーシー下院議長とバイデン大統領は数週間に及ぶ交渉の末、5月27日遅くに債務上限に関する暫定合意に達した。この合意には、債務上限を2年間停止し、その間の支出を制限し、新型コロナウイルス救済基金から未使用資金を回収し、一部のエネルギープロジェクトの許可を迅速化し、貧困層向けの福祉プログラムに条件を追加することが含まれている。
これまで、下院とホワイトハウス間の債務上限交渉の長期にわたる行き詰まりにより金融市場は動揺し、株式市場に圧力がかかり、米国は一部の債券発行で記録的な高金利の支払いを強いられていた。経済学者たちは、債務不履行はより大きな損害をもたらし、国を不況に陥れ、世界経済を揺るがし、失業率を急上昇させる可能性があると指摘している。
米国が最後にデフォルトの危機に瀕したのは2011年で、当時も大統領と上院は民主党が、下院は共和党が支配していた。議会は最終的にデフォルトを回避したが、経済は史上初の米国信用格付けの引き下げや大規模な株式売却など、深刻なショックを受けた。
ヴー・ホアン(ロイター通信による)
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